「いの一番」(礼拝メッセージ2021/01/03)

「いの一番」とは、「いろは」の一番目の意から「真っ先、一番目」という意味です。神様は、ご自分の民イスラエルをエジプトの奴隷状態から開放した日を一年の初め、正月として記念し、何はともあれ、「いの一番」に神様を礼拝し、神様の尊い救いに感謝してスタートするように命じられました。

1.神様の民イスラエルの出発
主はエジプトの地でモーセとアロンに言われた。「この月をあなたがたの月の始まりとし、これをあなたがたの年の最初の月とせよ。」イスラエルの全会衆に次のように告げよ。この月の十日に、それぞれが一族ごとに羊を、すなわち家ごとに羊を用意しなさい。 出エジプト 12:2,3

エジプトで400年間奴隷状態にあった神様の民イスラエルは、BC1446年にモーセに率いられてエジプトから脱出しました。神様は、イスラエルを解放させまいとする頑ななパロに対して、9つの災い(ナイル川が血、かえる、ブヨ、あぶ、疾病、腫物、雹、イナゴ、真っ暗闇)と初子の死をもってイスラエルを解放させました。初子の死の災いに対して、イスラエルの民は、過越しの子羊の血を門柱と鴨居に塗ることによって守られました。

2.過越しの祭りと除酵祭(種なしパンの祭り)
神様は出エジプトを記念して、過越しの祭りと除酵祭を制定されました。

①過越しの子羊:神様の守りと備え:救い主イエス様の十字架と復活
私たちが神をほめたたえる賛美の杯は、キリストの血にあずかることではありませんか。Ⅰコリント 10:16

・・・御子イエスの血がすべての罪から私たちをきよめてくださいます。Ⅰヨハネ 1:7

②苦菜:エジプトでの苦難:救われる以前の罪の奴隷状態の苦しみ

③種を入れないパン:急な出立(パンを発酵させる時間がなかった):悪い不信仰と偽善の除去

・・・パリサイ人たちとサドカイ人たちのパン種に用心しなさい。マタイ 16:11

・・・悪意と邪悪のパン種を用いたりしないで、誠実と真実の種なしパンで祭りをしようではありませんか。Ⅰコリント5:6~8

3.記念とお祝い

神様は、イスラエルの民が奴隷状態から解放され、救われた時を1年のスタートとしました。自分たちがどのような状態の中から、神様のあわれみと恵みによって救われたのか、それを忘れないようにするために、具体的な方法を制定してくださいました。
私たちも、イエス様による救いを記念し、祝い、原点であるイエス様の犠牲による贖い、罪からの解放、正しい歩み方の勧めに立ち返って、礼拝と聖餐式に与りましょう。さらに、主の新天新地を待ち望みましょう。

・・・「恐れるな。わたしがあなたを贖ったからだ。わたしはあなたの名を呼んだ。あなたは、わたしのもの。あなたが水の中を過ぎるときも、わたしは、あなたとともにいる。・・・ イザヤ 43:1~3

また私は、新しい天と新しい地を見た。・・・ 黙示録 21:1,2

 

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