礼拝メッセージ

今日からアドベント(待降節)に入ります。英語のアドベント(Advent)はラテン語Adventusから来ており、来臨、到来の意です。特に旧約聖書で約束されていた救い主、待望のメシアが世に来られることを意味します。イエス・キリストが誕生されたことを祝うクリスマスを待ち望み、クリスマスに備えるという意味でアドベントです。5世紀前後から、クリスマスの4回前の主の日を守る習慣が定着したようです。

1.疑いを持つことの大切さ

天使ガブリエルが、世界の救い主なる男の子を生みますとマリアに告げると「どうして・・・」(ルカ 1:34)と疑い、ザカリヤも「何によって」(ルカ 1:18)と疑いました。この二人の疑いの違いは何でしょうか?多くの学者は、マリアは、神様の言葉を信じつつ、ただどのような方法なのか分からないという意味で疑い、ザカリアは、神様に対する不信仰によることばと考えているようです。
私たちも人生に起きる様々な出来事に対して、どうしてこのようなことが起こるのかと疑いを持ちますが、神様を信じつつ信仰を持ちつつ、私たちの身に起こることを疑い問うことは決して悪いことではないのです。2.マリアの讃歌「マグニフィカート」(「あがめる」ラテン語)
教会は昔からルカ1:46~55をマリアの讃歌と呼びました。この個所からマリアの信仰をみましょう。

①マリア自身が受けた祝福(1:46~50)

「私の、私の」(1:47):自分個人に対する神の恵みを適応し、神様が私を愛し、憐れんでくださるお方として受け止めました。
「この卑しいはしため」(1:48):自分は取るに足りないと謙遜を持って、卑下しました。
「私を幸いな者」(1:48):神様の恵みに感謝しました。

②イスラエルが受けた祝福(1:51~56)

「アブラハムとその子孫」(1:55):神様の祝福は歴史を通して、イスラエル民族に及びます。マリアが旧約聖書に通じていたからこそ、イエスの誕生を受け入れることができました。

3.アドベント、もう1つの意味

アドベントには、神の御子イエス・キリストが世の終りに再び来られる、「キリストの再臨」(マタイ24章)の意味があります。その時、人間のあらゆる罪と不信仰はあらわにされ、悔い改めなかった者は裁かれ、永遠の滅びに至ります。しかし、罪を悔い改め、キリストの赦しを信じて、神を愛し、神の御心に従い、神と人に仕えた者は、必ずその報いに与ります。
主イエス・キリストのご降誕を祝うクリスマスを待ち望み、清く備えると共に、キリストの「セカンド・アドベント」、神が全ての全てとなられる時「再臨」を熱く待ち望み、目を覚ましてそれに備えるという点も忘れないようにしましょう。

「マラナ・タ(主よ、来て下さい)。」 Ⅰコリント16:22

「これらのことを証しする方が言われる。『しかり、私はすぐに来る。』アーメン、主イエスよ、来て下さい。主イエスの恵みが、全ての者と共にあるように。」黙示録 22:20、21 (藤島昇兄)

テモテへの手紙第1は「牧会書簡」と言われ、AD65年頃、パウロがローマでの投獄から解放された後に、我が子のような同労者であり、エペソ教会を牧会しているテモテに宛てて書かれたものです。

手紙の内容は、偽りの教えに対する注意、教会での秩序と指導者の資格、各人の立場、牧会者の務め、クリスチャンとしての生き方などです。

1.正しい教えを語り続けなさい
・・・ある人たちが違った教えを説いたり、果てしない作り話と系図に心を寄せたりしないように命じなさい。Ⅰテモテ 1:3~4(6:3~5)

新約聖書の各手紙にみられるように、この手紙にも偽りの教えに対する注意が促されています。
①ユダヤ人の空想話と系図             Ⅰテモテ 1:3~7
②禁欲主義(結婚の禁止、食物の禁止)       Ⅰテモテ 4:1~4
③金銭欲                     Ⅰテモテ 6:6~10
④「霊知」グノーシス主義             Ⅰテモテ 6:20,21

自分自身にも、教えることにも、よく気をつけなさい。働きをあくまでも続けなさい。そうすれば、自分自身と、あなたの教えを聞く人たちとを、救うことになるのです。Ⅰテモテ 4:16

2.祈りの生活
すべての人のために、王たちと高い地位にあるすべての人のために願い、祈り、とりなし、感謝をささげなさい。それは、私たちがいつも敬虔で品位を保ち、平安で落ち着いた生活を送るためです。Ⅰテモテ 2:1,2

祈りは、教会の大切な務めであり、私たちの信仰の務めでもあります。主は、私たちが平安な生活の中ですべての人に福音を宣べ伝えることによって、すべての人が救われることを心から願っておられます。
①天皇陛下、首相、国の指導者、首長のための祈りと感謝 Ⅰテモテ 2:1~4
②いつでもどこででも祈る                                 Ⅰテモテ 2:8

3.信仰の務めの実現
・・・神に委ねられた信仰の務めを実現されることにはなりません。この命令が目指す目標は、きよい心と健全な良心と偽りのない信仰から生まれる愛です。Ⅰテモテ 1:4,5

神様からテモテに委ねられた「信仰の務め」は、教会の指導者として正しい教えをし、信仰の模範となり、兄弟姉妹を愛し、指導し、教会の指導者を任命し、教会を健全に治めることでした。私たちにも神様からそれぞれに信仰の務めが委ねられています。偽りのない信仰から生まれる愛によって、自分を鍛錬して(Ⅰテモテ 4:6~8)目標を達成しましょう。
①男たち          Ⅰテモテ 2:8
②女たち                               Ⅰテモテ 2:9~15
③監督、執事        Ⅰテモテ 3:1~13
④主人、奴隷        Ⅰテモテ 6:1,2
⑤富んでいる人       Ⅰテモテ 6:17~19

テサロニケ人への手紙第2は、第1の手紙の数か月後に書かれ、第1の手紙の教えを補足しています。冒頭では、迫害と苦難の中で信仰と忍耐と増し加わっている兄弟姉妹愛が称賛され(Ⅱテサロニケ 1:3~5)、イエス様の再臨の過程、偽りの教えに対する注意、選びによる救い、健全なクリスチャン生活についての教えが中心に記されています。

1.主の日のさばき
愛する皆さん。主の日はもう来たなどという、うわさを耳にして、興奮したり、あわてたりしないでください。たとい、このことについて幻を見たとか、神様から特別のお告げを受けたとかいう人が現れても、また、私たちからのもののように偽造した手紙をちらつかされても、信用してはいけません。どんなことを言われても、惑わされたり、だまされたりしないように気をつけなさい。 Ⅱテサロニケ 2:1~3(LB訳)

兄弟姉妹の信仰と忍耐と愛が称賛されている一方で、再臨に関する偽の教えに惑わされないようにとの注意がなされています。霊的な事や不思議な事、偽預言によって、私たちを健全な信仰、愛する教会・兄弟姉妹から分断しようとするサタンの働きは現在もあります。しかし、主の日には、イエス様によってすべての悪が滅ぼされます(Ⅱテサロニケ 1:8~12)。

2.あなたは選ばれた者
神様は初めから、あなたがたを救おうとしてお選びになり、聖霊様の働きと、真理に対するあなたがたの信仰によって、きよめてくださったからです。 Ⅱテサロニケ 2:13(LB訳)(Ⅰペテロ 1:2, 2:9、Ⅱペテロ 1:10)

神様は私たちをご自身の愛とあわれみによって、一方的に選び、主イエス様の十字架と復活に対する信仰によって罪から救い、一点の汚れもない聖い者としてくださいました。私たちは、愛され、赦され、聖められた者として、主と兄弟姉妹を愛し、落ち着いた生活を目指していく者です。

神様は、この世界をお造りになる前から、私たちを、ご自分のものとして選んでくださいました。それは、キリスト様が私たちのためにしてくださることに、基づいています。そして、神様は私たちを、ご自分の目から見て、何一つ欠点のない、きよい者にしようとお定めになりました。神様の前に立つ私たちは、その愛に包まれているのです。   エペソ 1:4(LB訳)

3.怠惰な生活をしないように
私たちが身をもって示した教えに従わず、ぶらぶらと日を過ごしているクリスチャンとは、絶交しなさい。・・・「働かない者は食べる資格がない」という鉄則を教えたはずです。 Ⅱテサロニケ 3:6,7(LB訳)

パウロはクリスチャンの正しい歩み方を、身をもって示しましたが、その模範に倣わず、再臨に関しての間違った教えに惑わされ、主に選ばれたことも忘れてしまい、怠惰な生活を送って信仰の面でも兄弟姉妹に迷惑をかけている者たちがいました。パウロは、そのようなみことばに聞き従わない者たちに対し、自活して落ち着いた生活をするように厳しく命じています。そして、兄弟姉妹に対しては、彼らを敵とみなさずに兄弟姉妹として忠告するように、場合によっては絶交するように命じています。

テサロニケ人への手紙第1は、AD51頃パウロがコリントから送った手紙と言われています。パウロは第2次伝道旅行の際、短期間テサロニケに滞在して会堂で伝道し、そこで入信した者たちによって教会が誕生しました。しかし、ユダヤ人による騒動が発生し、パウロたちはやむなく町を去りました。その後も迫害が続き、兄弟姉妹を心配したパウロは、テモテをテサロニケへ遣わしました。この手紙には、テモテがもたらしたテサロニケ教会の兄弟姉妹の模範的な信仰への感謝、再臨に対する正しい教え、再臨を待つクリスチャンの信仰姿勢についての教えが記されています。

1.テサロニケ教会の始まりと信仰

パウロは、・・・聖書に基づいて彼らと論じ合った。・・・彼らのうちのある者たちは納得して、パウロとシラスに従った。・・・ところが、ユダヤ人たちはねたみに駆られ、広場にいるならず者たちを集め、暴動を起こして町を混乱させた。・・・パウロとシラスをべレアに送り出した。使徒 17:1~17:10

パウロとシラスは、テサロニケで伝道して大勢の異邦人がクリスチャンとなりましたが、ユダヤ人たちから迫害を受けました。パウロが去った後の迫害の中、テサロニケの兄弟姉妹は主に倣う者になりました。

あなたがたも、多くの苦難の中で、聖霊による喜びをもってみことばを受け入れ、私たちに、そして主に倣う者になりました。 Ⅰテサロニケ 1:6

2.再臨の喜び
パウロは、亡くなった兄弟姉妹についての悲観的な考えに対して、復活の喜び、イエス様の再臨の喜びについて説明しています。

眠っている人たちについては、兄弟たち、あなたがたに知らずにいてほしくありません。あなたがたが、望みのない他の人々のように悲しまないためです。  Ⅰテサロニケ 4:13

①先に亡くなったクリスチャンの復活      Ⅰテサロニケ 4:13~16
②携挙                    Ⅰテサロニケ 4:17,18
③再臨待望                                    Ⅰテサロニケ 5:1~6
④御怒りではなく救い                          Ⅰテサロニケ 5:9~11

3.再臨を待ち望むクリスチャン生活
パウロは、模範的なテサロニケ教会の兄弟姉妹の信仰生活に加えて、再臨を待ち望む正しいクリスチャン生活のあり方を教えています。

兄弟愛については、あなたがたに書き送る必要がありません。・・・ますます豊かにそれを行いなさい。また、私たちが命じたように、落ち着いた生活をし、自分の仕事に励み、自分の手で働くことを名誉としなさい。 Ⅰテサロニケ 4:9~12

①聖なる者となる               Ⅰテサロニケ 4:3~8
②互いに愛し、励まし合う          Ⅰテサロニケ 4:9,10,5:11
③落ち着いた生活               Ⅰテサロニケ 4:11,12
④身を慎む                  Ⅰテサロニケ 5:6~8
⑤指導者への尊敬               Ⅰテサロニケ 5:12,13
⑥善・喜び・祈り・感謝            Ⅰテサロニケ 5:15~22


コロサイ人への手紙では、宗教混合主義、哲学、グノーシス主義、ユダヤ主義、神秘主義(天使礼拝)への反論と注意喚起がなされており、イエス様の神性と救い(十字架と復活)の完全性が説明されています。
この手紙の後半では、そのような状況の中でのキリスト者としての具体的な歩み方について教えられています。

1.キリストを受け入れる
キリストに〔対する〕あなたがたの信仰〔すなわち、彼の力、知恵、いつくしみに対する絶対的な信頼と確信とをもって全人格的に彼により頼むこと〕の強固さ〈しっかりした前線〈ゆるぎのないこと〉・・コロサイ 2:5(詳訳)

クリスチャンとなった私たちは、イエス様を全面的に信頼しています。信頼するとは、行動を伴うことであり、従うことです。

2.「キリストにあって歩む」とは
すでにキリスト様の救いを信じたあなたがたは、日常の生活の問題についてもキリスト様に信頼し、キリスト様と共に生き生きと生活しなさい。
キリスト様に根を深く下ろし、養分を吸収しなさい。主にあって成長し続け、真理に立って、強くたくましくなりなさい。キリスト様が成し遂げてくださったすべてに感謝し、喜びにあふれて生活しなさい。 コロサイ 2:6,7(LB訳)

①新しいいのち
私たちは、キリストの死にあずかるバプテスマによって、キリストとともに葬られたのです。それは、ちょうどキリストが御父の栄光によって死者の中からよみがえられたように、私たちも、新しいいのちに歩むためです。ローマ6:4

②御霊によって
御霊によって歩みなさい。そうすれば、肉の欲望を満たすことは決してありません。・・・御霊によって進もうではありませんか。 ガラテヤ 5:16~26

③召しにふさわしく
あなたがたは、召されたその召しにふさわしく歩みなさい。エペソ 4:1
あなたがたは以前は闇でしたが、今は、主にあって光となりました。光の子どもとして歩みなさい。 エペソ 5:8

④神様に喜ばれる
あなたがたは、神に喜ばれるためにどのように歩むべきかを私たちから学び、現にそう歩んでいるのです・・・Ⅰテサロニケ 4:1

⑤イエス様のように
神のうちにとどまっていると言う人は、自分もイエスが歩まれたように歩まなければなりません。   Ⅰヨハネ 2:6

⑥愛のうちに
私たちが御父の命令にしたがって歩むこと、それが愛です。あなたがたが初めから聞いているように、愛のうちを歩むこと、それが命令です。Ⅱヨハネ6

3.デマスにはなるまじ
デマスがあなたがたによろしくと言っています。コロサイ 4:14(ピレモン24)
デマスは今の世を愛し、私を見捨てて・・行ってしまいました。Ⅱテモテ 4:10

デマスはパウロの同労者として紹介されていますが、後に信仰を捨てて去ってしまいました。感謝とともにキリストにある歩みを続けましょう。



1517年10月31日はローマ・カトリック教会の腐敗と反聖書的な教えに対して、修道士マルチン・ルターが「95か条の提題」をウィッテンベルク城内の教会の門扉に掲示した日で、宗教改革が始まった日とされています。

1.宗教改革の三大原則
①信仰のみ 罪の赦し、義認は、キリストを信じる信仰のみ。
〔カトリック:善行を積み、罪を償う。免罪符(贖宥状)の購入。〕
イエス・キリストにあって私たちに与えられた慈愛によって、・・・この恵みのゆえに、あなたがたは信仰によって救われたのです。・・・行いによるのではありません。エペソ 2:7~2:9
②聖書のみ 信仰と生活の規範は、聖書のみ。
〔カトリック:カトリック教会に権威があり、信徒の聖書禁止〕
聖書はあなたに知恵を与えて、キリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせることができます。Ⅱテモテ 3:15
③万人祭司 神様と人との仲介者はキリストのみ。
〔カトリック:祭司による儀式、秘跡(礼典)。聖母・聖人礼拝〕
神は唯一です。神と人との間の仲介者も唯一であり、それは人としてのキリスト・イエスです。Ⅰテモテ 2:5

2.各地の宗教改革
①スイス ツウィングリー、ジョン・カルビン(フランス人)による長老 制の教会組織による改革主義教会
②オランダ ルター派、アナバプテスト(再浸礼)派、カルビン主義。カ トリック教皇の支配下、スペインからの独立戦争によりオランダ共和国 の独立。アルミニウス派(ヤコーブス・アルミニウス):メソジスト運 動、救世軍に影響。
③フランス ユグノー教徒はピウス教皇のユグノー撲滅の勅令により大虐 殺されたが、戦いの結果「ナントの勅令1598」により自由を獲得した。 しかし、ルイ14世により勅令が破棄され、ユグノー教徒は外国に逃れた。
④イギリス ヘンリー8世は、1534年教皇の支配から独立してイギリス国教 会の主権者であることを宣言した(王妃離婚問題で教皇と対立)。信仰 箇条はルター・カルビン派、司教(監督)制と儀式を維持。
⑤ローマ・カトリック 対抗改革運動。宗教改革の勢力に脅威を感じ、信 仰の革新、教皇の最高権威の確認、宗教裁判所によるプロテスタントの 撲滅。南ヨーロッパへの支配確立。海外伝道(アジア、南アメリカ)。

3.マルチン・ルターの功罪
マルチン・ルターは、信仰の苦悩の中で「行いではなく、信仰によってのみ義とされる」という聖書の真理に至り、カトリックからの破門、追放、脅迫にも屈せず改革(聖書のドイツ語翻訳、礼拝改革〔みことばの説教、聖餐式、会衆賛美〕)に取り組みました。彼は教会を分裂させない教理的道徳的改革を目指していました。しかし、さらなる改革を求めた急進派改革者とは農民戦争が起こり、アナバプテスト(再浸礼)派に対しては、カトリックと手を組んで25年間に及ぶ大迫害を行いました。
神を愛する者は兄弟も愛すべきです。・・・Ⅰヨハネ 4:21


コロサイ人への手紙は、AD61~63に書かれた獄中書簡です。パウロは、第2回、第3回伝道旅行でこの地方を通っています。コロサイ人エパフラスが教会内に異端の教えが入り込んでいるという知らせをローマのパウロにもたらし、パウロがこの手紙を書いて託したようです。

この手紙では、異端の教えに対処するために、イエス様の神性、偽りの教えとの戦い、キリスト者の生き方について教えられています。

1.イエス様は第一の者
御子は、見えない神のかたちであり、・・・万物は御子によって造られ、御子のために造られました。・・・御子はそのからだである教会のかしらです。・・・御子によって和解させることを良しとし・・・コロサイ 1:15~1:20

イエス様は、「キリスト教の教祖、博愛主義者、宗教家、道徳家、被造物、預言者」ではありません。「絶対者、創造主、統治者、教会の頭(かしら)、贖い主、仲介者、よみがえられたお方」です。

2.惑わすもの
コロサイの異端は、ギリシャ、ユダヤ、東方諸宗教の宗教混合主義(シンクレティズム)、グノーシス主義(二元論)、神秘主義です。彼らが哲学、偽りの霊、肉的熱心によって得ようとしたものは、すべてイエス様の中にあり、イエス様が十字架と復活によって成就してくださいました。

①哲学(高等思弁、グノーシス主義) 
あのだましごとの哲学によって、だれかの捕らわれの身にならないように、注意しなさい。コロサイ 2:8

②ユダヤ主義(禁欲主義) 
キリストにあって、あなたがたは人の手によらない割礼を受けました。・・・食べ物と飲み物について、あるいは祭りや新月や安息日のことで、だれかがあなたがたを批判することがあってはなりません。・・・これらはすべて、使ったら消滅するものについての定めで、人間の戒めや教えによるものです。・・・何の価値もなく、肉を満足させるだけです。コロサイ 2:11~23

③天使礼拝 
自己卑下や御使い礼拝を喜んでいる者が、・・・彼らは自分が見た幻に拠り頼み、肉の思いによって、いたずらに思い上がって、かしらにしっかり結びつくことをしません。・・・コロサイ 2:18,19

3.信仰にとどまりなさい
キリストにあって歩みなさい。キリストのうちに根ざし、建てられ、教えられたとおり信仰を堅くし、あふれるばかりに感謝しなさい。  コロサイ 2:6,7
つなぎ合わされ、神に育てられて成長していくのです。  コロサイ 2:19

偽りの教えは、クリスチャンの信仰を気づかないうちに蝕み、正しい聖書の教えに対する不信感や不信仰を抱かせて、みことばと教会と兄弟姉妹から分離させてしまいます。そして、その分離の行為があたかも聖霊様から来た霊的で信仰的なものであるかのように思い込ませます。奇跡、不思議、癒しの体験であっても、謙遜と信仰に結び付かないと高慢になって兄弟姉妹をさばき、兄弟姉妹に仕えることをやめさせてしまいます。これらの働きは悪霊の働きです。そこに霊的成長はありません。かしらであるイエス様にしっかりと結び付いて、からだである教会(兄弟姉妹)につなぎ合わされ、仕えさせてもらい、さらに成長させていただきましょう。


もし、人がどのような境遇にあっても、心からの感謝が湧き、満ち足りた人生を送ることができたらどれだけ幸せでしょうか。パウロはピリピ人への手紙の結びにあたって「満ち足りて生きる」方法を教えています。

1.良きものに目を留める道
兄弟たちよ、そのほか、どんなことであっても、真実な事、または尊敬に値する〈誉のある〈上品な〉事、正しい事、清純な事、愛すべき〈愛される〉事、親切な〈人をひきつける〈あわれみ深い〉事、またもし何かの徳〈すぐれた事〉があるならば、また賞賛する価値のあるものがあれば、そのようなものによく思いを留めなさい〈思いはかりなさい〈考えに入れなさい〈しっかりとあなたの心をそのようなものの上に留めなさい〉。ピリピ 4:8(詳訳)

パウロは「真実、尊敬、正しい、清純、愛、親切、徳、賞賛」など価値のあるものに常に心を留めるように命じています。心に留めるとは、計画し、実行することを意味します。逆に、これらと反対のものに心が向いてしまうと、不平不満、不信仰の道へと転落していきます。

2.主が共にいてくださる道
あなたがたが私から学んだ事、受けた事、見た事、聞いた事を実行しなさい。〈それをあなたがたの生き方の模範としなさい〉。そうすれば平和〈混乱のない、乱されない幸福〉の神があなたがたといっしょにいてくださいます。 ピリピ 4:9(詳訳)

パウロは真剣に生きてきたからこそ、自分から学んだ事を実行すれば平和の神様が共にいてくださると言うことができました。私たちにとって、使徒たちから学び、受けた事とは、新約聖書のことです。ただ頭で考えて心に留めるだけではなく、実行することによって主が共にいて下さいます。

3.私を強くしてくださるキリスト
・・・私は、いろいろな環境の中において、飽き足りるときも、から手で〈欠乏の中に〉あるときも、あらゆる状態に対処する秘訣を習得しました。私は、私を強くしてくださるキリストにあって、どんなことでもする力を持っています。〈私は私のうちに内的な力を注ぎこんでくださるかたを通して、どんなことでも行なう用意があり、どんなことにも耐えるのです〔すなわち、私はキリストの充足のうちにあって自足しています〕〉。 ピリピ 4:12~13(詳訳)

今まで、あなたの人生で「自分の思い通りの状況」と言えるときは何パーセントありましたか。環境や状況は自分の思い通りに変えることはできません。しかし、パウロは、「あらゆる状態に対処する秘訣を持っている。主が与えてくださる力によって、どんな事でも行う力が与えられている。キリストの満たしによって、私は満ち足りている」と告白しています。
さらにパウロは、主からの力だけでなく、兄弟姉妹の物質的な援助、援助してくれる思いに感謝し、それが彼ら自身の祝福の実となる事を教えています。ピリピ人への手紙は獄中書簡です。パウロはこの手紙を執筆した約5年後に殉教しました。

また私の神は、キリスト・イエスにあるご自身の栄光の富に従って、あなたがたに必要なすべてのものを惜しみなく豊かに与えてくださるのです〈いっぱいに満たしてくださいます〉。ピリピ 4:19(詳訳)〔Ⅱコリント9:8、詩篇23:1〕


今日のピリピ人への手紙のポイントは、①「十字架の死にまで従われた」(ピリピ2:8)イエス・キリストの謙遜(謙卑-キリスト教用語)。②ピリピ書に19回も登場する「喜び」です。ピリピ書は「喜びの手紙」とも呼ばれています。なぜ、パウロは獄中にあっても「喜びなさい」と兄弟姉妹に呼びかけることができたのでしょうか。

1.私たちの隣人に対する思い(ピリピ2:1~5)

パウロはピリピの教会に対して、心と思いを一つにする「一致」を願っています。一致を保つためには「謙遜」という徳が不可欠です。一人ひとりが自己中心や虚栄を捨て、肉的なプライドにしがみつくのを止め、謙遜を身に着けて隣人に関心を払い、その人の価値を再発見し、さらに、互いに尊敬し合うようにならなければ一致はありません。パウロは、十字架の死に至るまでもへりくだられた「イエス様の謙卑の姿」(ピリピ2:6~11)を示し、それを模範として、私たちに「謙遜」を勧めています(ピリピ2:4)。

2.パウロの喜びの源パウロには、悩み・苦しみ、迫害、殉教の時でもイエス様を仰ぎ見、待ち望む信仰がありました。その信仰とは、信じる者にとって、死が終わりではなく、イエス様の勝利がすでに宣言され、復活が約束されているということです。ピリピ4:4は「ただ喜びなさい」ではなく、「主にあって、喜びなさい」という命令です。悩み苦しみの中で、病気の床で、家族の死の中で喜べるはずがありません。「喜びを盗む泥棒は、環境、人々、所有物、思い煩いである。」とワイズビー(説教者)は言いました。大変な状況の中で、心から喜ぶということは難しいことです。ここに、「主にあって- in the Lord」(8回)とあります。「主にある」からこそ、個人が「しっかりと立つ」ことも、教会が「一致する」ことも可能になります。主が伴ってくださらなければ、私たちは一人で立っていくことはできません。

3.大切な信仰の友

パウロが喜ぶことができたもう一つの要因は、ピリピ教会の兄弟姉妹との親しい関係でした。『あなたがたに感謝している。本当にあなたがたは大切な友だ』と言いたくなる関係性です。パウロを支えてくれた信仰の友がいたからです。それは私たちにとって、今日、共に礼拝している教会の仲間、喜び合い、悲しみを分かち合うことのできる兄弟姉妹の存在です。

4.今日のおすすめ

1)ピリピ書を読むと、励まされ、勇気づけられるみことばが、ここかしこに散りばめられています。この機会にピリピ書全体を読んで、好きな箇所にラインマーカーでしるしをしてみましょう。

2)もし私たちが、神様の支えの中で生きていないならば、私たちの歩みはとても不安定です。自分の主張や面子にこだわると、悩みや不安でいっぱいになります。「このような場合、主イエス様はどうお考えになり、どう行動されますか?」「聖書は、私に何をしたら良いと教えていますか?」と主に聞き、神様中心に考えてみましょう。           (藤島昇兄)


エペソ人への手紙では、偶像の神々から救われた兄弟姉妹に対して、創造主なる真の神様に対する信仰、神様に選ばれた者としての歩み、御霊による一致、信仰による歩みなどについて教えられています。後半は、信仰による歩みを妨害する悪魔の策略に対しての対抗措置が記されています。

1.そもそも何の戦い?
悪魔の策略・・・私たちの格闘は・・・支配、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天上にいるもろもろの悪霊に対するものです。ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、・・・エペソ 6:11,12

私たちは皆、目に見える世界と同時に霊の世界にも生きています。自覚のあるなしにかかわらず、日々神の武具が必要な霊の戦いに直面しています。イエス様は十字架の死と復活によって、悪魔(サタン)・悪霊・罪に対して完全なる勝利を得られましたが、悪魔の活動は続いています(エペソ5:8)。悪魔の策略とは、私たちを巧みに主イエス様と信仰から引き離し、罪に引き込むことです。格闘は一対一の戦いを意味しています。

2.神の武具
邪悪な日に際して対抗できるように、また、一切を成し遂げて堅く立つことができるように、神のすべての武具を取りなさい。エペソ 6:13

ことわざ「段取り八分仕事二分」の段取りには道具が含まれます。私たちは霊の戦いに対して、手ぶらや肉の力では戦えません。神様が用意して下さったすべての武具を用いることで、悪魔の策略に対抗できます。

1)防御  ①真理の帯:福音の真理 ②正義の胸当て:信仰による義、 正しい行い ③平和の福音(履物):救い(和解)の福音 ④信仰の大盾: 主とみことば、約束に対する信頼 ⑤救いのかぶと:救いの確信
2)防御兼攻撃 ⑥御霊の剣:みことば ⑦御霊による祈り ⑧賛美

3.心の戦い
蛇が悪巧みによってエバを欺いたように、あなたがたの思いが汚されて、キリストに対する真心と純潔から離れてしまうのではないかと、私は心配しています。Ⅱコリント 11:3(信仰の破船:Ⅰテモテ 1:19 6:21)

悪魔はいきなり私たちを殴っては来ないでしょう。私たちの心の隙間を狙って思いを汚そうとして、神様、主イエス様、みことばに対する不信感、不信仰、不従順を抱かせ、教会、兄弟姉妹への不平不満を煽って、高慢、自己中心、背信、信仰の破船へと誘います。

人々が健全な教に耐えられなくなり、耳ざわりのよい話をしてもらおうとして、自分勝手な好みにまかせて教師たちを寄せ集め、そして、真理から耳をそむけて、作り話の方にそれていく時が来るであろう。Ⅱテモテ4:3,4(口語訳)

私たちの主であるイエス様は十字架の死と復活によって勝利を得られ、信じる私たちにも同様の勝利を与えてくださいました。私たちは勝利者として悪魔(サタン)に機会を与えず(エペソ4:27)、立ち向かい(ヤコブ4:7)、悪魔(サタン)・悪霊・罪を退けることができます。