「創造された人間」(聖日礼拝メッセージ 2021/06/20)

 今日から「Ⅲ.罪について」に入り、初回は「9.人間の創造の方法」を見ていきます。私たち人間とは、どのように創造され、どのような存在なのでしょうか。どこに尊厳や価値があるのでしょうか。
 神様は、聖書を通して私たちの本当の姿、真価を教えて下さっています。

1.人間の創造
 私たち人間は、神様によって地のちりから造られ、いのちの息(霊)を吹き入れられて生きるものになりました。神様が創造された人間は非常に良いものでした。

 神は仰せられた。「さあ、人をわれわれのかたちとして、われわれの似姿に造ろう。・・・神は人をご自身のかたちとして創造された。・・・神はご自分が造ったすべてのものを見られた。見よ、それは非常に良かった。創世記 1:26~31
 神である主は、その大地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた、それで人は生きるものとなった。創世記 2:7
 土のちりは元あったように地に帰り、霊はこれを与えた神に帰る。伝道者 12:7

2.進化論の矛盾
 唯一の創造主である聖書の神様を認めない、あらゆる宗教・哲学・思想・科学は、進化論を信じています。進化論とは、長い年月をかけ、偶然の積み重ねによって物質から生命が生まれ、突然変異と自然選択を繰り返しながら、現在見られるような世界が徐々に出来上がってきたとする考え方です。
 すべてが偶然ですから、そこに目的、計画、善悪、正邪、愛、罪、人生の意味などは存在せず、適者生存、弱肉強食があるだけです。
 創造主なる神様を否定する社会と人の生き方は、堕落、人間中心主義、秩序崩壊がまん延します。以下に、進化論の矛盾を示します。
 ①科学的に証明されていない仮説    ミッシングリンク(失われた環)
 ②科学と矛盾する仮説         種の不変、熱力学の第二法則
 ③社会生活および個人思考との矛盾   社会正義、人生の意義

3.神様の顧み
 私たちは、この宝を土の器の中に入れています。それは、この計り知れない力が神のものであって、私たちから出たものではないことが明らかになるためです。Ⅱコリント 4:7

 人とは何ものなのでしょう。あなたがこれを心に留められるとは。人の子とはいったい何ものなのでしょう。あなたがこれを顧みてくださるとは。へブル 2:6

 神は、私たちのうちに住まわせた御霊を、ねたむほどに慕っておられる。ヤコブ 4:5

 私たち人間は、土の器にすぎませんが、神様がいのちの息(霊)を与えてくださった尊い存在です。さらに、罪の赦しと救い、主イエス様と聖霊様を与えてくださり、私たちをねたむほどに愛してくださっています。
 良きものとして造られた私たちは、罪によって堕落してしまいましたが、神様のあわれみは変わりなく注がれています。

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