今日は新約聖書の教え5「神様に信頼すること:御国を求める」です。イエス様は弟子たちに、「まず御国を求めなさい。神様は小さな群れに喜んで、衣食住と御国を与えてくださる。」と教えられました。
御国とは何でしょうか。御国を求めるとはどういうことでしょうか。
1.「衣食足りて礼節を知る」?
これらのものがあなたがたに必要であることは、あなたがたの父が知っておられます。むしろ、あなたがたは御国を求めなさい。そうすれば、これらのものはそれに加えて与えられます。ルカ 12:30,31(マタイ 6:33,34)
一般に「衣食足りて礼節を知る」(中国の古典『管子』管仲(思想家、宰相)の言行録)と言われますが、イエス様は「神様は私たちの必要をすでにご存じなので、取り越し苦労せずに、まず最初に神様の国を求めなさい。そうすれば、必要は満たされ、心の平安が与えられます。」と教えてくださいました。
2.「御国、神の国」とは何?
イエスは彼らに答えられた。「神の国は、目に見える形で来るものではありません。『見よ、ここだ』とか、『あそこだ』とか言えるようなものではありません。見なさい。神の国はあなたがたのただ中にあるのです。」ルカ 17:20,21
「御国、神の国」とは目に見えるものではなく、神様のご支配、統治を意味します。「御国を求める。」とは、自分が持っている自分に対する支配権を捨てて、イエス様に支配してくださいと祈り、私たちの心をイエス様に治めていただき、生活を支配していただくことです。自分の考え方ではなく、みことばを優先して従うことです。
3.天に心がある者の幸い
天に、すり切れない財布を作り、尽きることのない宝を積みなさい。(自分のために、地上に宝を蓄えるのはやめなさい。マタイ 6:19)天では盗人が近寄ることも、虫が食い荒らすこともありません。あなたがたの宝のあるところ、そこにあなたがたの心もあるのです。ルカ 12:33,34
私たちは、心がみことばから離れやすく、ついついこの世のことに関心が向いてしまい、永遠を前提とした生き方や天に宝を積むことの大切さをおろそかにしがちです。
イエス様は、御国を求める生き方が私たちにとって最も幸いだということをご存じなので、私たちにしっかりと教えてくださいました(使徒 20:35)。天に宝を積み、施しを忘れないようにしましょう。
しかし、満ち足りる心を伴う敬虔こそが、大きな利益を得る道です。私たちは、何もこの世に持って来なかったし、また、何かを持って出ることもできません。衣食があれば、それで満足すべきです。・・・金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。ある人たちは金銭を追い求めたために、信仰から迷い出て、多くの苦痛で自分を刺し貫きました。Ⅰテモテ 6:6~10(6:17~19)