今日は使徒の働き10「ステパノの殉教」です。執事となったステパノは恵みと力に満ちて不思議としるしを行っていましたが、ステパノを妬む敵対者たちは、偽証人を立てて最高法院(サンヘドリン)に訴えました。彼らはステパノの理路整然とした証言に激怒して彼を石打ちにしてしまいました。ステパノは最初の殉教者となりました。
1.ステパノの証言
うなじを固くする、心と耳に割礼を受けていない人たち。あなたがたは、いつも聖霊に逆らっています。あなたがたの先祖たちが逆らったように、あなたがたもそうしているのです。使徒 7:51
ステパノは、大祭司から訴えについて弁明を求められ、父祖アブラハムから初めて、出エジプト、約束の地、ダビデとソロモン時代、神殿建設について語りました。今、偽証人を立てて訴えているあなたたちは、みことばと聖霊様に逆らい、イエス様と預言者を殺し、心に割礼を受けていない者たちだと糾弾しました。悔い改めるべき彼らは核心を突かれ逆上してしまいました。
2.ステパノの殉教
ステパノは、神の栄光と神の右に立っていおられるイエスを見て、「見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます」と言った。・・・ステパノは主を呼んで言った。・・・ひざまずいて大声で叫んだ。「主よ、この罪を彼らに負わせないでください。」使徒 7:55~60
ステパノを妬みによって訴えた長老、律法学者、民衆は、福音を聞かされていたので、本当は悔い改めに進むべきでした。しかし、律法を重んじていると自称しながら、律法に反してステパノを石打ち刑にしました。
聖霊様に満たされたステパノは、本来父なる神様の右に座しておられるイエス様が、立ち上がっておられる姿を見ました。最初の殉教者となるステパノの姿に心を痛め、感動して立ち上がられたと言われています。
3.友、兄弟のために命を捨てる
人が自分の友のためにいのちを捨てること、これよりも大きな愛はだれも持っていません。わたしが命じることを行うなら、あなたがたはわたしの友です。ヨハネ 15:13,14
・・・それゆえ、イエスは彼らを兄弟と呼ぶことを恥とせずに、こう言われます。「わたしは、あなたの御名を兄弟たちに語り告げ、会衆の中であなたを賛美しよう。」 へブル 2:11,12
イエス様は、私たちを「友、兄弟」と呼んでくださり、私たちの罪咎を赦すために十字架にいのちを捨ててくださいました。これよりも大きな愛はありません。ステパノもまた愛するイエス様のために、自分を殺そうとしている同胞のために証言をして殉教しました。
私たちは兄弟姉妹のためにいのちを捨てるべきです。
キリストは私たちのために、ご自分のいのちを捨ててくださいました。それによって私たちに愛が分かったのです。ですから、私たちも兄弟のために、いのちを捨てるべきです。Ⅰヨハネ 3:16