「偽りの福音」(聖日礼拝メッセージ 2024/10/13)

 今日は使徒の働き22-5「第2回伝道旅行(4-5)ガラテヤ(1)」です。パウロは、第1回伝道旅行でガラテヤ地方(ピシディアのアンティオキア、イコニオン、リステラ、デルベ)を訪れて教会を開拓し(AD45~48)、第2回(AD50)、第3回(AD54)の伝道旅行で再度訪問しました。ガラテヤ人への手紙は、第2回伝道旅行の後(AD51~53)に書かれたと考えられています。ガラテヤ地方では多くの異邦人が福音を聞いて信仰に入りましたが、ユダヤ主義者による激しい迫害もありました。ガラテヤ人への手紙は、パウロたちが去った後にユダヤ人教師が教会に偽りの福音を持ち込んで兄弟姉妹の信仰を混乱させていることに対して、割礼ではなく恵みによって救われることを改めて教えています。

1.ほかの福音
 私は驚いています。あなたがたが、キリストの恵みによって自分たちを召してくださった方から、このように急に離れて、ほかの福音に移っていくことに。ほかの福音といっても、もう一つ別に福音があるわけではありません。あなたがたを動揺させて、キリストの福音を変えてしまおうとする者たちがいるだけです。ガラテヤ 1:6,7

 パウロとバルナバはガラテヤ地方で福音を伝え、多くのユダヤ人や改宗者が信じて信仰に入りました(使徒 13:42~44、14:1、21~23、16:1~5)。しかし、偽りのユダヤ人教師たちは、パウロの権威を貶め、割礼を受けなければ救われないと教え、兄弟姉妹は偽りの福音にだまされてしまいました。パウロは、自分は福音を直接イエス様から受けたことと信仰による義を改めて教えました。

2.ペテロの失敗
 ケファは、ある人たちがヤコブのところから来る前は、異邦人と一緒に食事をしていたのに、その人たちが来ると、割礼派の人々を恐れて異邦人から身を引き、離れていったからです。そして、ほかのユダヤ人たちも彼と一緒に本心を偽った行動をとり、バルナバまで、その偽りの行動に引き込まれてしまいました。ガラテヤ 2:12,13

 ペテロとバルナバは聖霊様に満たされた霊的なリーダーで、多くのしるしと不思議を行い、神様の重要な働きに用いられていました。しかし、神様の福音に従って信仰による救いを貫くのではなく、ユダヤ主義者の顔色をうかがい保身のために偽りの行動をとってしまいました。

3.今の悪の時代から
 キリストは、今の悪の時代から私たちを救い出すために、私たちの罪のためにご自分を与えてくださいました。ガラテヤ 1:3

 イエス様は、今の悪の時代(行いによる救い、みことばより人の顔色をうかがう、自己中心、功名心、金銭欲、偶像礼拝、異端の教え、性の倒錯など)から私たちを救い出すために十字架にかかられました。私たちの信仰が再び悪の時代に舞い戻ることがないようにしましょう(ローマ12:2)。

 神が許されるなら、先に進みましょう。・・・そういう人たちをもう一度悔い改めに立ち返らせることはできません。へブル 6:3~8

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