今日は使徒の働き25「第3回伝道旅行(3-7)へブル人への手紙(2)」です。へブル人への手紙は、ギリシア語を話すユダヤ人(または、イスラエルのユダヤ人クリスチャン)に宛てた手紙です。彼らはクリスチャンとしての信仰からかつての教え・習慣であるユダヤ教に後退していたようです。著者は救い主イエス様から目を離さないように注意を与えています。
1.新しい契約の仲介者
しかしキリストは、すでに実現した素晴らしい事柄の大祭司として来られ、人の手で造った物でない、すなわち、この被造世界の物でない、もっと偉大な、もっと完全な幕屋を通り、また、雄やぎと子牛の血によってではなく、ご自分の血によって、ただ一度だけ聖所に入り、永遠の贖いを成し遂げられました。へブル 9:11,12
キリストは新しい契約の仲介者です。へブル 9:15(9:23~28,10:1~4,10)
彼らは、せっかくイエス様を救い主と信じて救われて神の子とされたのに、古い契約の古い方法に逆戻りしてしまい、ひな形でしかなく、人を罪から救うことができない行いや動物の血に頼ろうとしていました。みことばは、ご自身の罪のない血と尊い命を献げて下さったイエス様こそ唯一真の、永遠の救い主・仲介者であることを教えています。
2.取り巻く旧約の信仰の証人
信仰によって、私たちは、この世界が神のことばで造られたことを悟り、その結果、見えるものが、目に見えるものからできたのではないことを悟ります。へブル 11:3
こういうわけで、多くの証人たちが、雲のように私たちを取り巻いているのですから、私たちも、一切の重荷とまとわりつく罪を捨てて、自分の前に置かれている競争を、忍耐をもって走り続けようではありませんか。へブル 12:1
へブル人への手紙11章は旧約聖書の信仰の勇者のエピソードで満ちています。彼らは、私たちと同じく肉体を持ち、罪ある弱い人間でしたが、信仰によって人生を歩み、困難を乗り越えました。その信仰が賞賛されていますが、私たちも同様にこの信仰を持つことによって賞賛されます。私たちを取り巻く信仰の勇者を私たちは肉眼によっては見ることはできませんが、霊の目をもって見渡せば彼らの姿と励ましを見ることができます。
3.イエス様から目を離さない
信仰の創始者であり完成者であるイエスから、目を離さないでいなさい。へブル 12:2
みことばは、イエス様が旧約の聖徒にとっても信仰の創始者であり、苦難を通して信仰を完成された方なので目を離さないよう警告しています。私たちがイエス様から目を離すと苦難を通して完成される信仰から離れてしまいます。そして、ほかの者やほかの物の方を大事にしてしまい、結果として、行いや宗教的儀式に頼り、信仰が弱って元気を失い、疲れ果て、主の訓練に対して不平不満を鳴らし、神様の恵みから落ちて周囲の人々に悪影響を与える俗悪な者になってしまいます。私たち罪人たちの反抗と十字架の苦しみを耐え忍ばれたイエス様をいつも心に留めましょう。