今日のテーマは黙示録7「フィラデルフィア（兄弟愛の意）の教会」です。ヨハネは、フィラデルフィアの教会に『聖なる方、真実な方、ダビデの鍵を持っている方』が語られると記しています。フィラデルフィアの教会はBC159にアッタロス2世フィアデルフォスによって建てられ、断層の上にあったためAD17の大地震によって大きな被害を受けました。ブドウの産地で、酒と陶酔の神ディオニュソス礼拝の中心地でした。フィラデルフィアの教会は、小さく貧しい教会でしたが、異教社会の中にありながら、イエス様に忠実に歩んでいた教会でした。
１．わたしの名を否まなかった：忍耐
あなたには少しばかりの力があって（少ししか力がなかったが）、わたしのことばを守り、わたしの名を否まなかった。黙示録 3:8
『聖なる方、真実な方、ダビデの鍵を持っている方』（黙示録1:18,6:10,Ⅰヨハネ5:20,イザヤ22:22,マタイ16:19）であるイエス様は、フィラデルフィアの兄弟姉妹の派手さはなく弱弱しく見える信仰の中に、みことばとイエス様に対する忠実さと強い信念を見ておられました。スミルナの教会と同様に彼らの信仰と証しは賞賛され、天国の門の鍵を持つイエス様は、彼らの前に門を開いておられます。証しをしない者は成長しません。
２．サタンの会衆に属する者
見よ。サタンの会衆に属する者、すなわち、ユダヤ人だと自称しているが、実はそうではなく、噓を言ってる者たちに、わたしはこうする。見よ。彼らをあなたの足元に来させてひれ伏させ、わたしがあなたを愛していることを知らせる。黙示録 3:9
ここにもスミルナの教会と同様に兄弟姉妹を混乱させる者たちが忍び込んで来ていました（黙示録 2:9）。ユダヤ主義を主張する彼らは、聖書が主張するイエス様を救い主と信じる信仰による救いではなく、血統や行いによる外見上のユダヤ人の優位性を主張していました（ローマ 2:28,29）。これは肉に属し、サタンに属する考え方です。信仰義認を信じる私たちは神様に愛されている者たちです。
３．自分の冠を奪われないように
わたしはすぐに来る。あなたは、自分の冠をだれにも奪われないように、持っているものをしっかり保ちなさい。黙示録3:11
イエス様は、ご自身のことばを守ったフィラデルフィアの兄弟姉妹を、全世界的にやって来る試練から守ると約束してくださいました。そして、今、兄弟姉妹が持っている忍耐と信仰、神様の祝福を奪われないようにしっかり保つように勧めておられます。勝利を得る者は、栄光ある神様の神殿の柱として組み込まれ、神様の名と新しいエルサレムの名とイエス様の新しい名が記されると約束されています。
もはや、のろわれるものは何もない。神と小羊の御座が都の中にあり、神のしもべたちは神に仕え、御顔を仰ぎ見る。また、彼らの額には神の御名が記されている。黙示録 22:3,4
