私は、レビ人の分が支給されないので、仕事をするレビ人と歌うたいたちが、それぞれ自分の農地に逃げ去ったことを知った。私は代表者たちを詰問し、「どうして神の宮が見捨てられているのか。」と言った。そして私はレビ人たちを集め、もとの持ち場に戻らせた。 ネヘミヤ記 13:10,11
総督であったネヘミヤは、バビロン捕囚からの帰還後、様々な困難に直面しながらも信仰によってエルサレムの城壁を立て直し、宗教改革を断行した人である。
彼は、国民全体を悔い改めに導き、主との契約を更新して主の下に立ち返らせました。
しかし、彼がペルシャ王アルタシャスタの下に一時帰国している留守の間に、国民は元の不信仰に逆戻りして悪弊が生じてしまいました。多くの国民の信仰が後退してしまったのです。
①旧敵トビヤ（ネヘミヤたちの城壁再建を妨害した張本人）に神殿の一部屋があてがわれていた。
②レビ人と聖歌隊に給料が支払われず彼らは持ち場を離れていた。
神の宮に仕える彼らのためのささげ物が不足して給料が払えなくなりました。人々が神様へのささげ物を惜しんで自分のために使い始めたからです。
③安息日に仕事をして律法が破られていた。
そのころ私は、ユダのうちで安息日に酒ぶねを踏んでいる者や、麦束を運んでいる者、また、ろばに荷物を負わせている者、さらに、ぶどう酒、ぶどうの実、いちじくなど、あらゆる品物を積んで、安息日にエルサレムに運び込んでいる者を見つけた。それで私は、彼らが食物を売ったその日、彼らをとがめた。 ネヘミヤ記 13:15
④再び、外国人の女たちと結婚していた。（異教と偶像礼拝が持ち込まれた。）
そのころまた、私はアシュドデ人、アモン人、モアブ人の女をめとっているユダヤ人たちのいるのに気がついた。 ネヘミヤ 13:23
イスラエルの王ソロモンは、このことによって罪を犯したではないか。多くの国々のうちで彼のような王はいなかった。彼は神に愛され、神は彼をイスラエル全土を治める王としたのに、外国の女たちが彼に罪を犯させてしまった。
だから、あなたがたが外国の女をめとって、私たちの神に対して不信の罪を犯し、このような大きな悪を行なっていることを聞き流しにできようか。」 ネヘミヤ記 13:26,27
人々の神様の宮を大切にしないという不信仰が、いろいろな形で現れてきました。せっかく捕囚から帰国することができ、悔い改めて神様に立ち返ったのに、信仰が後退してしまいました。ネヘミヤは神様の預言者として再び悔い改めを命じています。
私たちの信仰はどうでしょうか。
①不信仰な思いに心の一部屋をあてがっていないだろうか。
②教会維持と働き人のための神様への返金（十分の一）を惜しんでいないだろうか。
③礼拝集会や主の集まりを軽んじて自分のために使っていないだろうか。
④不信仰者や異教に妥協している点はないだろうか。
私たちが悔い改めて主に立ち返り、行いを正していくならば、主は祝福してくださいます。
