「純真な思いを奮い立たせよ」(聖日礼拝メッセージ 2021/02/14)  

 ペテロの手紙第二は、ペテロが殉教直前のAD67年頃に小アジアのクリスチャンに宛てた手紙と考えられています。第一の手紙は教会外部からの迫害に対して、忍耐して主に従うよう勧められていましたが、この手紙では、教会内部の偽教師の偽りの教えに気を付けるように警告しています。また、イエス様の栄光の姿を目撃したペテロが自分の経験から神様の確かな約束にとどまり、正しい再臨の教えに従って健全に信仰生活を送るように勧めています。

1.罪はきよめられた
 ですから兄弟たちよ、なおいっそう熱心に〈真剣に〉あなたがたの召しと選びを確かなものにし〈批准し、強め、確固たるものにし〉なさい。そうすれば、決してつまずく〈倒れる〉ことはないからです。Ⅱペテロ 1:10(詳訳)
 ペテロはこの手紙で、私たちにとってとても大切なのに忘れてしまいがちな信仰の核となる「救われたこと」を思い起こさせ、純真な思いを奮い立たせようとしています(Ⅱペテロ 1:12,13,15,3:1)。神様の召しと選びとイエス様の救いによって、すでに私たちにいのち、敬虔、約束、罪の赦しが与えられており、神様のご性質に与ることができるということです。

2.イエス様を否定する貪欲な偽教師に惑わされるな
 あなたがたの中にも偽教師が現れます。彼らは、滅びをもたらす異端をひそかに持ち込むようになります。自分たちを買い取ってくださった主さえも否定し、自分たちの身に速やかな滅びを招くのです。また、多くの者が彼らの放縦に倣い、彼らのせいで真理の道が悪く言われることになります。Ⅱペテロ 2:1,2
 偽りと異端の教えは、一見クリスチャンっぽい偽教師から密かに侵入してきます。彼らは、イエス様を否定し、権威を軽んじ、自己満足を教え、汚れた欲望を肯定し、利得をむさぼり、兄弟姉妹を誘惑し食い物にします。彼らは、キリストと神との御国を相続できません。(エペソ 5:5)

3.イエス様の再臨を待ち望め
 主の御前では、一日は千年のようであり、千年は一日のようです。主は、・・・だれも滅びることがなく、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。 Ⅱペテロ 3:8,9
 しかし私たちは、神の約束にしたがって、義の宿る新しい天と新しい地を待ち望んでいます。Ⅱペテロ 3:13
 愛する者たち。・・・しみも傷もない者として平安のうちに神に見出していただけるように努力しなさい。Ⅱペテロ 3:14
 ペテロは、イエス様の再臨の約束は作り話しではなく、自分たちが実際イエス様の威光を目撃したのだと記しています(Ⅱペテロ 1:16、ルカ 9:28~36)。私たちは、再臨が遅すぎると軽んじたり、主をお迎えするにあたって偽教師にだまされてふさわしくないつまずきと放縦の生活に陥らず、忍耐して落ち着いた健全で堅実な信仰生活を送るように努めましょう。
 愛する者たち。・・・不道徳な者たちの惑わしに誘い込まれて、自分自身の堅実さを失わないよう、よく気をつけなさい。Ⅱペテロ 3:17

タイトルとURLをコピーしました