「神を愛する者」(聖日礼拝メッセージ 2021/02/21)

 ヨハネの手紙第一は、ヨハネがAD90年代にエペソから小アジアのクリスチャンに宛てた手紙とされています。ヨハネはイエス様の母マリアの世話をし、エルサレム滅亡後はエペソに住んで福音書、手紙、黙示録を書いたようです。ヨハネは、漁師で気が荒くイエス様から「雷の子」とあだ名されましたが、後に「愛の使徒」となりました。
 この手紙では、兄弟姉妹に信仰を確信させ、偽りの教えである「グノーシス主義」に惑わされることなく、愛と光なる神様の愛と戒めの光の中を互いに愛し合って信仰生活を送るように勧めています。

1.神様の愛と赦し
 もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。 Ⅰヨハネ 1:9
 これらのことを書いたのは、永遠のいのちを持っていることを、あなたがたに分からせるためです。Ⅰヨハネ 5:13
 ヨハネはこの手紙で、自分が体験したイエス様の奇蹟、力、愛、十字架、復活、昇天、ペンテコステ、さらに、宣教、迫害を踏まえて、イエス様を愛し、信じている私たちに、イエス様の救いの完全さを示し、日々その救いと赦しを自分自身に適用して喜びと確信を持つようにと教えています。

2.偽りの教え
 偽り者とは、イエスがキリストであることを否定する者でなくてだれでしょう。御父と御子を否定する者、それが反キリストです。Ⅰヨハネ2:22
 霊をすべて信じてはいけません。・・イエスを告白しない霊はみな、神からのものではありません。それは反キリストの霊です。Ⅰヨハネ4:1~3
 当時の偽りの教えは、人として来られた救い主イエス様を否定し、父なる神様をも否定するもので、反キリストです。彼らには、不思議な霊的現象が伴ってはいても悪を是認し、愛に欠け、兄弟姉妹から離れ去る者たちでした。ヨハネは、彼らに惑わされないように注意を与えています。

3.神様を愛するとは
 ・・・義を行わない者はだれであれ、神から出た者ではありません。兄弟を愛さない者もそうです。Ⅰヨハネ 3:10
 神を愛すると言いながら兄弟を憎んでいるなら、その人は偽り者です。目に見える兄弟を愛していない者に、目に見えない神を愛することはできません。Ⅰヨハネ 4:20
 神の命令を守ること、それが、神を愛することです。神の命令は重荷とはなりません。          Ⅰヨハネ 5:3
 神様を愛するとは、①神様の命令を守り、②兄弟姉妹を愛し、③義を行い、④光の中におり、⑤つまずきがなく、⑥神様、兄弟姉妹との交わりがあり、⑦世の欲より神様・イエス様を大切にする、ことです。
 子どもたち、偶像から自分を守りなさい。Ⅰヨハネ 5:21
 最後に、偶像から自分を守るように命じられています。偶像とは、私たちが密かに心の中でイエス様に仕えることよりも大切にしているものです。

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