「すべてに幸いを」(聖日礼拝メッセージ2021/03/07)

ヨハネの手紙第三は、エペソ教会の最長老ヨハネがAD90年代に親友ガイオ(ペルガモ教会の指導者?)に宛てた手紙です。この手紙では、ガイオの真理に歩む信仰と主の働き人を受け入れる働きを誉め、その尊い働きをさらに続けるようにと願っています。また、悪しき指導者ディオテレペスを見習わず、善を見習うように命じられています。

1.すべてに幸いを
 愛する者よ、あなたの魂が健やかである〈栄えている〉〔ことを私は知っていますが〕、そのように、あなたがあらゆる道に栄え、〔あなたの肉体が〕健康であるようにと、私は祈っています。  Ⅲヨハネ 2(詳訳)

 ヨハネは親友ガイオが霊・魂・肉体すべての面で健康であるように、信仰生活、教会生活、社会生活、家庭、経済面などあらゆる面で繁栄するように祈っています。そこには福音の真理に歩むガイオの姿があります。

2.福音の真理に歩む
 実際、兄弟たち〔の中のある者〕が時々やって来て、あなたの生活の誠実さ〈忠実さ〉について、すなわち、あなたが〔福音の全体が提示する〕真理のうちに歩んでいる〈生活している〉のを〔大いにほめて〕語ってくれたので〔その時に〕私は非常に喜びました。   Ⅲヨハネ 3(詳訳)

 健康と繁栄の秘訣は、福音の真理に歩むことです。福音とは、イエス様が私たちの罪のために死なれ葬られ三日目によみがえられたことです(Ⅰコリント 15:1~7)。真理に歩むとは、その福音を信じてみことばに従い、福音にふさわしく主の働き人(兄弟姉妹)を受け入れることです。

3.自己中心の罪
 兄弟たちを受け入れないばかりか、受け入れたいと思う人たちの邪魔をし、教会から追い出しています。Ⅲヨハネ 10

ヨハネはみことばの真理と福音の真理に従わずに、自分のことだけを考えて権威を振っていたディオテレペスを厳しく非難しています。彼は信仰をもって主のもとに来ようとしていた人々を拒絶し、主に従おうとしていた人々の邪魔をしていました。

 私たちはこのような人々を受け入れるべきです。そうすれば、私たちは真理のために働く同労者となれます。Ⅲヨハネ 8

 イエス様は、ご自身のもとに来ようとした子どもたちを叱った弟子たちを叱責なさいました(マルコ 10:13~16)。巡回教師、伝道者を受け入れたガイオはイエス様、ディオテレペスは弟子たちのようです。

 年老いたヨハネは、兄弟姉妹みんながみことばの真理、福音の真理に忠実に歩むことを最大の喜びとし、すべての面で幸いを得るように、健康と繁栄を願っていました。私たちも福音の真理に忠実に歩み、さらに整えられることを第一に願いましょう。

 キリスト・イエスにあって敬虔に生きようと願う者はみな、迫害を受けます。・・・神の人がすべての良い働きにふさわしく、十分に整えられた者となるためです。      Ⅱテモテ 3:12,17

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