「どうか私を心に留めてください」(聖日礼拝メッセージ 2022/07/24)

 今日は士師の一人「サムソン」です。サムソンは誕生する前から神様に選ばれ、献身し、聖別されたナジル人でしたが、女性に対してだらしなく、怪力という能力も相まって様々な問題を引き起こします。しかし、最後はイスラエルを救い20年間イスラエルを治めました。

1.神様に選ばれたサムソン
 見よ。あなたは身ごもって男の子を産む。その子の頭にかみそりを当ててはならない。その子は胎内にいるときから、神に献げられたナジル人だから。彼はイスラエルをペリシテ人の手から救い始める。」士師記 13:5

 イスラエルは主の前に悪を行い、40年間ペリシテ人の手に渡されていました。神様はイスラエルを救うべくマノアの不妊の妻にナジル人サムソンの受胎を告知します。サムソンはナジル人(頭にかみそりを当てない。酒を断つ。死体で身を汚さない。)として神様の祝福を受けて成長しました。

2.事を起こされる神様
 彼の父と母は、それが主によることだとは知らなかった。主は、ペリシテ人と事を起こす機会を求めておられたのである。士師記 14:4
 
 サムソンはガザへ行き、そこで遊女を見つけて、彼女のところに入った。・・・彼女の名はデリラといった。士師記 16:1~4

 サムソンは異邦人であり自分たちを支配するペリシテ人の娘と強引に結婚しましたが、妻の家族やペリシテ人とトラブルを起こし離婚します。二度目もペリシテ人の遊女デリラと結婚しました。ペリシテ人たちは、怪力によって被害を与えるサムソンの怪力の秘密をデリラに探らせ、とうとう頭にかみそりをあて髪の毛を剃り落とせば力がなくなることを聞き出し、彼の髪の毛を剃り落として捕らえ投獄しました。(士師記 16:1~22)

 ・・・彼は、主が自分から離れられたことを知らなかった。ペリシテ人は彼を捕らえ、その両目をえぐり出した。・・・こうしてサムソンは牢の中で臼をひいていた。士師記 16:20~21

3.悔い改めたサムソン
 サムソンは主を呼び求めて言った。「神、主よ、どうか私を心に留めてください。・・・もう一度だけ私を強めてください。」士師記 16:28

 サムソンは、神様に選ばれ仕えるべき者として誕生し成長しましたが、神様の約束、みことばを軽んじて、自分の欲望や気の向くままに生活してしまい、大きな代償を払いました。しかし、失明して牢屋で強制労働させられた時に初めて自分の罪と向き合い、神様に助けを求めました。サムソンは「私に心を留めてください」と祈り、怪力が戻ってペリシテ人に復讐しました。神様はいつも彼に目を留めておられましたが、自己中心の彼は気付きませんでした。私たちにも神様の愛の目がいつも注がれています。

 サムソン、・・・預言者たちについても語れば、時間が足りないでしょう。彼らは信仰によって、・・・戦いの勇士となり、へブル11:32~34

 生まれる前から運ばれた者よ。あなたがたが年をとっても、わたしは同じようにする。あなたがたが白髪になっても、わたしは背負う。イザヤ46:3,4

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