今日の人物は羊飼いからイスラエルの王になった「ダビデ」です。ダビデは王国を拡大統一し安定させ、黄金時代を築き上げた人です。いろいろな失敗もありましたが、イエス様を「ダビデの子」と言うように、メシアの家系であり、神様を愛した信仰の人でした。（詩篇 89:3,4、ヨハネ 7:42）
１．羊飼いダビデ
ダビデは言った。「獅子やクマの爪からしもべを救い出してくださった主は、このペリシテ人の手からも私を救い出してくださいます。」・・・Ⅰサムエル 17:37
ダビデは、主に選ばれてサムエルによって王としての油注ぎを受けました。羊飼いをしていた若い頃から、神様を信じ、神様の助けと守りを経験していたので、多くの兵士たちが尻込みする中、１個の石と投石機だけでペリシテ人ゴリヤテに立ち向かい勝利を得ました。
ダビデは、サウル王の死後、ユダの王となり他の11部族をも統一して全体の王となって王国を繁栄させました。
２．ダビデの失敗
ダビデは使いの者を送って、その女を召し入れた。彼女が彼のところに来たので、彼は彼女と寝た・・・女は身ごもった。それで彼女はダビデに人を送って告げた。「私を子を宿しました。」Ⅱサムエル 11:2～5
ダビデ王は、宿敵ペリシテ人をはじめ近隣諸国に勝利し、周りに敵なしの優れた王となり、傲慢になっていたようです。部下の奥さんを横取りし、それを隠すために部下を故意に死なせました。
また、聖書で禁じられているにもかかわらず、多くの妻を持って家庭内と国家に深刻なトラブルをもたらしました。
王は、自分のために多くの妻をもって、心がそれることがあってはならない。・・・その王国の王座に着いたら、・・・このみおしえを巻物に書き写し、・・・一生の間これを読まなければならない。 申命記17:17～20
３．悔い改めと揺るがない信仰
ダビデはナタンに言った。「私は主の前に罪ある者です。」ナタンはダビデに言った。「主も、あなたの罪を取り去ってくださった。あなたは死なない。・・・あなたに生まれる息子は必ず死ぬ。」Ⅱサムエル12:13,14
驕り高ぶって罪を犯したダビデは、預言者ナタンの預言に即座に悔い改めました。詩篇51篇は、その時の悔い改めと赦しを請うダビデの賛歌です。
神へのいけにえは 砕かれた霊。打たれ 砕かれた心。神よ あなたはそれを蔑まれません。詩篇 51:17
神様は、ダビデの家系から生まれる一人の永遠の王と揺るがない王国の約束を与えました。ダビデの子孫であるマリアからイエス様が誕生し、十字架と復活と昇天によって約束が成就しました。（イザヤ11:1,10）
わたしは彼の王国の王座をとこしえまでも堅く立てる。Ⅱサムエル 7:13
神である主は、彼にその父ダビデの王位をお与えになります。ルカ 1:32
わたしはダビデの根、また子孫、輝く明けの明星である。」黙示録22:16
