今日の聖書の人物は「エズラとネヘミヤ」です。BC538にペルシアのキュロス王によってユダヤ人のバビロン捕囚からの帰還が許され、ゼルバベルとヨシュアによって神殿が再建されました(BC516)が、その後偶像礼拝により信仰の後退がありました。そこから信仰の立て直しに導いたのが、祭司であり律法の専門家であるエズラと総督ネヘミヤでした。
1.エズラの働き
エズラは、主の律法を調べ、これを実行し、イスラエルで掟と定めを教えようと心を定めていた。エズラ 7:10
エズラが神の宮の前でひれ伏して、涙ながらに祈り告白しているとき、男や女や子どもの大会衆がイスラエルのうちから彼のところに集まって来た。民は涙を流して激しく泣いた。エズラ 10:1
エルサレムに帰還した民は、サマリア人の妨害を受けながらも神殿を再建し喜び祝いました。しかし、エルサレムに戻った律法学者エズラは、民の間に雑婚がはびこり、偶像礼拝が行われているのを見て神様の前に自ら悔い改めました。それを見た多くの民も罪を示されて共に悔い改めました。
2.ネヘミヤの願い
総督であるネヘミヤと、祭司であり学者であるエズラと、民に解き明かすレビ人たちは、民全体に向かって言った。「今日は、あなたがたの神、主にとって聖なる日である。悲しんではならない。泣いてはならない。」・・・「・・・主を喜ぶことは、あなたがたの力だからだ。」ネヘミヤ 8:9,10
ペルシア王の献酌官をしていたネヘミヤは、祖国エルサレムの城壁と門が荒廃していることを聞き心を痛めました。彼は王の許しと好意をいただき、帰国して城壁と門の修復に取り掛かり、周囲の民の妨害にも負けず、52日間で修復を完成させました。
その後、エズラとネヘミヤの下、民に対して律法(聖書)が朗読され、雑婚による偶像礼拝や同族の者を奴隷にする罪の告白と悔い改め、神様の赦しとあわれみに対する感謝と礼拝がささげられました。
3.信仰の立て直し
しかし、わたしはあなたのために、あなたの信仰がなくならないように祈りました。ですから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。ルカ 22:32
エズラとネヘミヤは、祖国の荒廃を憂え、神殿再建と城壁の修復に尽力しましたが、建物だけの復興ではなく律法(聖書)の朗読により、信仰の復興を導きました。
私たちも外見上の信仰者っぽい生き方、日曜日だけのクリスチャンではなく、神様への心からの悔い改めと献身、服従に進み、行いの伴った信仰生活を歩みましょう。
けれども、あなたには責めるべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。だから、どこから落ちたのか思い起こし、悔い改めて初めの行いをしなさい。黙示録 2:4,5(黙示録 3:19,20)