今日の人物は「バプテスマのヨハネ」です。ヨハネはメシヤであるイエス様の到来を預言して道備えをし、イエス様にバプテスマを授けました。 イエス様が公生涯を始められると、ヨハネの活動は衰え、ヘロデ王の不正を糾弾したことによって捕えられ、斬首刑によって生涯を終えました。イエス様はなぜバプテスマのヨハネが最も偉大だと言われたのでしょうか。
1.バプテスマのヨハネの誕生
御使いは彼に言った。「・・・ザカリヤ。・・・妻エリサベツは、あなたに男の子を産みます。その名をヨハネとつけなさい。・・・彼らの神である主に立ち返らせます。 ルカ 1:13~1:17(1:57~66)
子どもに恵まれなかった高齢の祭司ザカリヤとエリサベツに御使いが現れ、メシヤに先立つエリヤの霊を宿したバプテスマのヨハネが誕生することを告げました。受胎告知を受けた親類のマリアは、エリサベツの不思議な懐妊を知って彼女の家を訪ね、大きな励ましと助けを受けました。(ルカ1:36~45,56)
2.バプテスマのヨハネの働き
荒野で叫ぶ者の声がする。「主の道を用意せよ。荒れ地で私たちの神のために、大路をまっすぐにせよ。イザヤ 40:3(マタイ 3:1~4)
・・・人々がヨハネのもとにやって来て、自分の罪を告白し、ヨルダン川で彼からバプテスマを受けていた。マタイ 3:5,6
バプテスマのヨハネは、イザヤ書に預言されたメシヤの到来を告げ、主の道を用意する最後の預言者でした。人々は律法学者やパリサイ人のところではなく、ヨハネのもとに来てバプテスマを受けました(バプテスマ「バプテゾー(ギリシャ語):浸す、清めるの意、洗礼・浸礼」)。ヨハネは人々に神様の救いとさばきを告げました。イエス様もヨハネからバプテスマを受けられました(マタイ 3:15)。
3.バプテスマのヨハネの死
あの方は盛んになり、私は衰えなければなりません。」 ヨハネ 3:30
「おいでになるはずの方は、あなたですか。それとも、ほかの方を待つべきでしょうか。」と、ヨハネが申しております。ルカ 7:20
イエス様が公生涯に入られ、福音を宣べ伝えて洗礼を授け出すと、多くの人々と弟子たちがヨハネの下から去り、イエス様のところに行ってしまいました。ヨハネは自分の召命を自覚し(ヨハネ3:27)あくまでもイエス様に仕えました。ただ、一時迷った時もあったようです。
ヨハネは最後まで預言者として働きましたが、ヘロデ王の罪を糾弾して恨みを買い、斬首刑に処せられてしまいした(マタイ14:1~13)。
イエス様はメシヤの道備えをし、使命を全うしたバプテスマのヨハネが最も偉大だと言われました。しかし、現在の私たちは、旧約の預言・救いの成就であり、託されている天の御国の働きは更に偉大です(マタイ11:11)。
新しい契約・・・。消え去るべきものが栄光の中にあったのなら、永続するものは、なおのこと栄光に包まれているはずです。Ⅱコリント3:6~11