「ドルカス」(聖日礼拝メッセージ 2023/03/12)

 今日の新約聖書の人物は「ドルカス」です。ドルカスはヤッファに住むクリスチャンの群れの姉妹でした。主に仕え、兄弟姉妹に仕えていた人でしたが、病死してしまいました。嘆く兄弟姉妹は、ペテロに助けを求め、ペテロは主に祈り、主はドルカスを生き返らせてくださいました。

1.ドルカス(タビタ)の死
 さて、ヨッパに、〔アラム語で〕タビタ、すなわち〔ギリシア語で〕ドルカス〔日本語でかもしか〕という意味の名の〔婦人の〕弟子がいた。彼女は、多くの善行と愛の行為を行っていた。ちょうどそのころ、彼女は病気になって死んだ。人々は彼女を洗ってから、二階に置いた。・・・やもめたちがみな泣きながら彼を取り囲み、ドルカスが彼女たちとともにいた時によく作った下着や上着〔など〕を見せた。使徒 9:36~39(詳訳)

 珍しいことにドルカスは「婦人の弟子」と呼ばれています。教会の兄弟姉妹はもちろん地域のノンクリスチャンのやもめたちに対しても愛と善行を示していました。しかし、そんな立派な姉妹が病死してしまいました。他の弟子たちは近くのリダにいて中風のアイネアをいやした(使徒 9:32~35)ペテロを呼びに行きました。

2.ドルカスの生き返り
 しかしペテロは、彼らをみな〔へやの〕外に出して、ひざまずいて祈った。そして、死体の方に向いて、「タビタよ、起きなさい」と言った。すると彼女は目をあけ、ペテロを見ると、自分で起き上がった〈きちんとすわった〉。・・・この事が、ヨッパじゅうに知れ渡り、多くの人々が主を信ずる〈すなわち彼をキリストとして、また彼らの救い主として彼に心服する、信頼する、より頼む〉ようになった。使徒 9:40~42(詳訳)

 ペテロは兄弟姉妹ややもめたちの嘆きを聞き、皆を外に出して一人になって祈りドルカスは生き返りました。皆の喜びはどれほどだったでしょうか。この出来事によりヤッファの町の多くの人々がイエス様を信じて救われました。

3.行いの伴う信仰
 神に対するうやうやしいおそれ〈自分を神にささげ尽くしたこと〉を言い表している女にふさわしく、善い行い〈すなわち、行いそのものとして善いものであり、また接する人々に善と益を与える事〉を行うことで〈自分を飾るように望みます。〉Ⅰテモテ 2:10(詳訳)

 ドルカスの主に仕える信仰が行いとなって現れ、教会の内外で良い評判となっていました。結果として多くの人がイエス様と出会うことができました。私たちも口先だけの信仰ではなく、生きた信仰を現しましょう。

 兄弟たちよ、人がたとえ信仰を持っていると告白したとしても、〔その証拠として〕なんの〔善い〕行為もしていなかったとしたら、何の役にたつ〈利益がある〉でしょうか。〔そのような〕信仰が〔彼の魂を〕救うことができるでしょうか。 ヤコブ 2:14(詳訳)

 人間の体が霊魂なくしては生命がないのと同じように、信仰も〔その〕従順の行為がなくては死んだものです。ヤコブ 2:26(詳訳)

タイトルとURLをコピーしました