今日は福音書の出来事4「ニコデモとの対談」です。ニコデモはイスラエルの教師でしたが、律法・救い・信仰の本当の意味を知りませんでした。彼は、イエス様が行われた証拠としての奇跡を見て、この方こそメシア、神の子キリストだと思い面会を求めてやって来ました。
1.律法の教師ニコデモ
ニコデモは答えた。「どうして、そのようなことがあり得るでしょうか。」イエスは答えられた。「あなたはイスラエルの教師なのに、そのことがわからないのですか。・・・」ヨハネ 3:9,10
ニコデモはパリサイ人でサンヘドリン(ユダヤ人議会)の有力な議員でした。神学的には豊富な知識を持っていましたが、霊的な面では目が開かれていませんでした。人目をはばかり夜こっそりとイエス様を訪ねて来ましたが、真面目で純粋に真理を求めていました。
2.水と御霊
イエスは答えられた。「・・・人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。・・・人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできません。・・・御霊によって生まれた者もみな、それと同じです。・・・それは、信じる者がみな、人の子にあって永遠のいのちを持つためです。」ヨハネ 3:3~15
イエス様は律法を守ることによってではなく、聖霊様の働きにより、信仰によって霊的に新生することの大切さを教えておられます。
水は罪のきよめと霊的賜物の賦与と聖霊様の内住を現すバプテスマを意味しています。イエス様は、民数記 21:9の青銅の蛇の出来事からご自身の十字架の死と復活、信仰による救いを説明されました。
3.変えられたニコデモ
彼らのうちの一人で、イエスのもとに来たことのあるニコデモが彼らに言った。「私たちの律法は、まず本人から話を聞き、その人が何をしているのかを知ったうえでなければ、さばくことをしないのではないか」ヨハネ 7:50,51
ニコデモは反対者ばかりの議員たちの中で、イエス様を弁護しました。
以前、夜イエスのところに来たニコデモも、没薬と沈香を混ぜ合わせたものを、百リトラほど持ってやって来た。ヨハネ 19:39
弟子たちはイエス様を見捨てて逃げてしまいましたが、ニコデモは危険を承知しながらイエス様の葬りに関わりました。
4.新しく生まれた者
・・・神が、御霊による聖別と、真理に対する信仰によって、あなたがたを初穂として救いに選ばれたからです。Ⅱテサロニケ 2:13
イエス様はニコデモに真理を明らかにしてくださったように、私たちにも明らかにしてくださり、救いへと招いてくださいました。イエス様の深いあわれみに感謝し、御霊によって歩みましょう。(Ⅰコリント 12:13、ローマ 8:1~3、ガラテヤ 5:16~26)