今日は新約聖書の教え2「山上の説教(垂訓)」です。イエス様は山に登られ弟子たちにたくさんの教えを与えられました①幸いな人(マタイ5:3~12)②地の塩世の光(5:13~16)③律法の成就(5:17~20)④律法の本当の教え(5:21~48)⑤偽善者(6:1~18)⑥貪欲(6:19~7:6)⑦適用(7:7~27)。人々は今まで聞いていた律法学者たちの聖書の教えとは全く違う、権威ある者としてのイエス様の教えに驚きました。(マタイ7:28,29)
1.幸いな人
心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人たちのものだからです。悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるからです。・・・わたしのために人々があなたがたをののしり、迫害し、ありもしないことで悪口を浴びせるとき、あなたがたは幸いです。喜びなさい。大いに喜びなさい。天においてあなたがたの報いは大きいのですから。マタイ 5:3~12
イエス様が教えておられる幸いな人とは、私たちが考える幸福とはかけ離れているように思えます。心貧しく、悲しみ、迫害されている者が幸いとは思えません。しかし、イエス様は自分の弱さを知り、自分の力ではどうにもならないと降参して、救い主イエス様に頼る者が最も幸いだと教えておられます。
2.地の塩、世の光
あなたがたは地の塩です。・・・あなたがたは世の光です。・・・このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせなさい。人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようになるためです。マタイ 5:13~16
イエス様は私たちが地の塩、世の光になることができると言われます。しかし私たちのような者がそんな大それた者になれるんだろうかと思います。私たちが神様の前に罪と咎を認め、悔い改めてイエス様の救いを信じ受け入れる時、聖霊様が内住され、聖霊様に満たされて歩む時に、神様が私たちを良き者へと変えて下さいます。どうしようもない私たちが神様に信頼する時、周りの人たちは自分も大丈夫だと希望を抱くようになります。
3.迫害する者のために祈りなさい
わたしはあなたがたに言います。自分の敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。天におられるあなたがたの父の子どもになるためです。父はご自分の太陽を悪人にも善人にも昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからです。マタイ 5:44,45
イエス様は、不平不満や恨み憎しみは何も良いものを生まず、人間関係を壊し、自らの心をも蝕んでしまうと教えておられます。イエス様はご自身が教えられたとおりに実行され(ルカ 23:34)、弟子のステパノもまた同様に祈りました(使徒 7:60)。
イエス様は、貪欲に陥らず、偽善に走らず、みことばを素直に信じ受け入れてイエス様に頼る生き方が最も幸いだと教えておられます。
ですから、すべての汚れやあふれる悪を捨て去り、心に植えつけられたみことばを素直に受け入れなさい。みことばは、あなたがたのたましいを救うことができます。ヤコブ 1:21