「五千人の給食」(聖日礼拝メッセージ 2023/09/17)

 今日は新約聖書の奇跡8「五千人の給食」です。この奇跡は四福音書すべてに記されています(マタイ 14:13~33、マルコ 6:32~52、ルカ9:10~17)。この奇跡のほかに「四千人の給食」の奇跡も記されています(マタイ 15:32~38、マルコ 8:1~9)。イエス様はこの奇跡から何を教えてくださるのでしょうか。

1.一万五千人の給食
 人々はみな、食べて満腹した。そして余ったパン切れを集めると、十二のかごがいっぱいになった。食べた者は、女と子どもを除いて男五千人ほどであった。マタイ 14:20,21

 五千人は男性の人数なので女性と子供を合わせると一万五千人(八雲町の人口)はいただろうと推測されます。イエス様は無から有を生み出されるお方、すべての生き物に糧を与えられるお方、自然法則に対しても権威を持っておられます(マタイ 16:5~12)。しかし、余ったパンは大切にします。
        食 材   男の人数   全体の人数   余ったパン
五千人の給食  五餅二魚   五千人    一万五千人   十二のかご
四千人の給食  七餅少魚   四千人    一万二千人   七つのかご

2.少年の弁当
 「ここに、大麦のパン五つと、魚二匹を持っている少年がいます。でも、こんなに大勢の人々では、それが何になるでしょう。」ヨハネ 6:9

 イエス様は弟子たちに対して大勢の人々のためにパンを用意するように命じられました。弟子たちはお金もなくコンビニもない人里離れた場所でみんなに呼びかけても少年の一人分のお弁当しかなく、途方に暮れてしましました。
イエス様は私たちがどうすることもできずにギブアップした、その弱さの内に働いてご栄光を見させてくださいます。(Ⅱコリント12:9)

3.王様にされそうになったイエス様
 イエスは、人々がやって来て、自分を王にするために連れて行こうとしているのを知り、再びただ一人で山に退かれた。ヨハネ 6:15

 イエス様のいやしの御業を見て大勢の人々がついて来ました(ヨハネ 6:2)。さらに、ただで食事にありつけ、鱈腹食べることができたので、こんなに便利な人はいないと思ったに違いありません。イエス様を王様にしておけば遊んで暮らせるからです。
 しかし、イエス様は私たち罪人のためにご自身の命を献げる道、父なる神様のみこころにまっすぐに歩んでくださいました。私たちにもイエス様を便利な王様にしてしまう心はないでしょうか。

 人の子も、仕えられるためではなく仕えるために、また多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来たのです。マルコ 10:45

 キリストは、私たちをすべての不法から贖い出し、良いわざに熱心な選びの民をご自分のものとしてきよめるため、私たちのためにご自分を献げられたのです。テトス 2:14

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