今日は新約聖書の教え9「悔い改めない町々」です。イエス様は72人の弟子たちを二人ずつ福音宣教のために遣わされました。弟子たちは癒しと悪霊からの解放のわざを行う権威を与えられ、神の国の福音を宣べ伝えました。しかし、ガリラヤ地方の人々は不信仰で頑な人が多く、乏しい反応しかありませんでした。イエス様は人々に悔い改めを促し、同時にさばきを告げられました。
１．悔い改めない町々
ああ、コラジン。ああ、ベツサイダ。おまえたちの間で行われた力あるわざが、ツロとシドンで行われていたら彼らはとうの昔に荒布をまとい、灰をかぶって座り、悔い改めていたことだろう。・・・カペナウム、おまえが天に上げられることがあるだろうか、よみにまで落とされるのだ。ルカ 10:13～15
カペナウムはイエス様が初期の伝道で拠点を置いた場所、コラジン、ベツサイダは周辺の町です。イエス様は「預言者が敬われないのは、自分の郷里、親族、家族の間だけです。」（マルコ 6:4）と言われました。イエス様の福音を受け入れなかった町々は、預言者に告発された繁栄の港町ツロとシドン（イザヤ23章）、天からの火で滅ぼされたソドムとゴモラ（創世記19章）より厳しいさばきを受けることになります。
２．人々に悔い改めを促される神様
神のいつくしみ深さがあなたを悔い改めに導くことも知らないで、その豊かないつくしみと忍耐と寛容を軽んじているのですか。ローマ 2:4
神はそのような無知の時代を見過ごしておられましたが、今はどこででも、すべての人に悔い改めを命じておられます。使徒 17:30
イエス様がカペナウムの町々に弟子たちを遣わしたのは、人々に悔い改めを促すためでした。すべての人が神様に対して罪を犯していますので、その罪を認めて悔い改め、救い主イエス様を信じなければ罪の赦しはありません。「罪から来る報酬は死」（ローマ 6:23）ですから方向転換（悔い改め）をしなければ罪の刑罰を免れることはできません。
３．クリスチャンに悔い改めを促される神様
神のみこころに添った悲しみは、後悔のない、救いに至る悔い改めを生じさせますが、世の悲しみは死をもたらします。Ⅱコリント 7:10
わたしは愛する者をみな、叱ったり懲らしめたりする。だから熱心になって悔い改めなさい。黙示録 3:19
クリスチャンは、罪を悔い改めてイエス様を救い主として信じたので、永遠の滅びから救われました。何度も救いのための悔い改めと決心をする必要はありません。しかし、罪を犯したり、失敗をしたり、イエス様を悲しませたりした時は、悔い改めて神様との関係を正常化させる必要があります。自己中心的な頑なな心を捨て、こころを開いて赦しを求めましょう。
『キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえり、その名によって、罪の赦しを得させる悔い改めが、あらゆる国の人々に宣べ伝えられる。』・・・あなたがたは、これらのことの証人となります。ルカ24:46～48
