「目を覚まして祈る」(聖日礼拝メッセージ 2024/02/25)

 今日は新約聖書の教え16「終末の預言」です。イエス様は、神殿の崩壊の時期と世の終わりについて聞かれ、その前兆とそれらに臨む心構えを教えられました。ここでは、エルサレムの崩壊と再臨、世の終わりについて重複して説明されています。ただ、たとえ天地が崩れ去ろうとも、偽りに惑わされずに祈って備えれば、主が守り、助けを与えてくださいます。

1.エルサレムの崩壊
 宮が美しい石や奉納物で飾られている、と何人かが話していたので、イエスは言われた。「あなたがたが見ているこれらの物ですが、どの石も崩されずに、ほかの石の上に残ることのない日が、やって来ます。」ルカ 21:5,6

 エルサレムが崩壊した第一次ユダヤ戦争(AD70/4/14~9/7)は、ローマ帝国の属州であったユダヤのユダヤ人とローマ帝国の間で起こり、市街地のほか神殿も破壊された(一部が「嘆きの壁」として残っています)。この戦いでは、エルサレムが兵糧攻めに遭って多くの犠牲者(110万人)がでて、ユダヤ人は各地に離散しました。

2.終わりの日、イエス様の再臨
 弟子たちがひそかにみもとに来て言った。「お話しください。いつ、そのようなことが起こるのですか。あなたが来られ、世が終わるときのしるしは、どのようなものですか。」マタイ 24:3

 弟子たちがイエス様に世の終わりと再臨の前兆と時期について質問しました。イエス様は、前兆として「偽キリストの出現、戦争、暴動、大地震、飢饉、疫病、天変地異、クリスチャンへの迫害と殉教、エルサレムの包囲、ユダヤ人の捕虜、異邦人のエルサレム支配、天地の消滅、全世界への福音伝播など」だと言われましたが、時期については、御使いも自分も知らず(マタイ 24:36)、突然やって来ると教えられました。
 
 人の子は、その栄光を帯びてすべての御使いたちを伴って来るとき、その栄光の座に着きます。そして、すべての国の人々が御前に集められます。人の子は、羊飼いが羊をやぎからより分けるように彼らをより分け、羊を自分の右に、ヤギを左に置きます。・・・『さあ、・・・御国を受け継ぎなさい。』マタイ 23:25,26

3.いつも目を覚まして祈っていなさい
 ですから、あなたがたも用心していなさい。人の子は思いがけない時に来るのです。 マタイ 24:44

 私たちはイエスを通して、賛美のいけにえ、御名をたたえる唇の果実を、絶えず神にささげようではありませんか。善を行うことと、分かち合うことを忘れてはいけません。・・・へブル 13:15,16

 イエス様は、世の終わりにあたって私たちの心が、放蕩、深酒、生活の思い煩いなどに押しつぶされて信仰を失うようなことがないように注意を与えておられます。現在は、みことばに服従して信仰深く誠実に生きることや教会・兄弟姉妹を大切にすることが軽んじられる時代です。私たちのために場所を用意しておられるイエス様(ヨハネ 14:2,3)を見失わないように御霊の実(ガラテヤ5:22,23)を求めて主に頼り生活しましょう。

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