「ふさわしい礼拝」(聖日礼拝メッセージ 2024/04/07)

 今年度は新約聖書の「使徒の働き」を各書簡と関連させながら順に学んでいきます。その前に今日は年度初めとして「礼拝とは何か?」「私たちにとってふさわしい礼拝」について学びます。「礼拝とは何か。あなたにとって礼拝とは」との問いに何と答えますか。(聖日礼拝は1年に52回)

1.礼拝とは何か
・辞書:万物の創造主である神への絶対的依存と帰依を表明する行為
・キリスト教辞典:拝む、内的思い(あがめる、感謝する、より頼む、恐れかしこむ)、動作(唱える、ほめたたえる、仕える、仰ぐ、ささげる、手を上げる、ひれ伏す、ひざまずく)、礼拝行為(祈祷、賛美、律法・聖書の朗読、解説や教え、いけにえや供え物の奉献奉納、香をたく)

2.聖書が教える礼拝
〔旧約聖書〕神様は、ご自身の栄光のために私たち人間を創造され(イザヤ 43:7)、「あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」(申命記 6:5)と命じられました。私たちが神様を礼拝することは人間としての本分と言えます。「礼拝」ということばは、アブラハムがイサクを献げに行く時に最初に登場します(創世記 22:5)。その後、モーセが律法を授かり、いけにえや献げ物・例祭・集会・安息日などが規定され、民は幕屋と神殿で主を礼拝します(出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)。それらはメシヤによる贖いを表していました。

 主は安息日を守るよう、あなたに命じたのである。   申命記 5:15

〔新約聖書〕第一神殿の崩壊と捕囚時代を経て、律法の朗読と解説を中心としたシナゴーグ(ユダヤ人の会堂)礼拝が発展し、神殿再建後もシナゴーグ礼拝と神殿礼拝が併存します。イエス様も使徒たちもシナゴーグで活動され、キリスト教会の礼拝はシナゴーグ礼拝からの影響があります。礼拝では、神殿礼拝で予表されていた真理が、十字架と復活によって成就したことを覚え、賛美、感謝、聖餐式(Ⅰコリント11:26)、祈り、みことばの朗読と解き明かし(メッセージ)、悔い改め、献金などが行われます。

 イエス・キリストのからだが、ただ一度だけ献げられたことにより、私たちは聖なるものとされています。へブル 10:10(9:11~28)

 週の初めの日に、私たちはパンを裂くために集まった。使徒20:7

3.ふさわしい礼拝
 あなたがたのからだを、神に喜ばれる、聖なる生きたささげ物として献げなさい。それこそ、あなたがたにふさわしい礼拝です。ローマ 12:1

 礼拝は「命じられているから、決められているから、参加して献げなければならない。」というものではありません。心を尽くして神様を愛する自発的なものだからこそ価値があります。私たちにいのちを与え、日々良きもので養ってくださる神様、いのちを捨てて救いを与えてくださったイエス様、いつも伴って慰めと励ましを与えてくださる聖霊様に心からの感謝をささげましょう。自分自身のこころとからだ、感謝と慕う気持ち、信仰と願い、時間、献金、賛美、いのりを携えて礼拝に臨みましょう。
(日曜日の聖日礼拝だけが礼拝ではありません。)

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