今日は「使徒の働き」の第2回目「聖霊の満たし」です。五旬節(ペンテコステ)の日(復活後50日、昇天後10日)に弟子たちは、イエス様が昇天直前に与えてくださった聖霊降臨の約束(使徒 1:4,5)を信じて集まっていました。弟子たちは聖霊様に満たされて外国語で福音を語り、三千人が信じてバプテスマを受け、教会が誕生し、福音宣教の働きが開始されました。
1.聖書とイエス様の約束
1)聖書の約束
その後、わたしはすべての人にわたしの霊を注ぐ。あなたがたの息子や娘は預言し、老人は夢を見、青年は幻を見る。ヨエル 2:28
旧約聖書ヨエル書でペンテコステの出来事が約束されていました。イエス様の降誕、十字架、復活、昇天、聖霊様の降臨は、神様の救いのご計画のプロセスであり、信じる私たちが聖霊様に満たされることもみこころです。
2)イエス様の約束
イエスは、ご自分を信じる者が受けることになる御霊について、こう言われたのである。イエスはまだ栄光を受けておられなかったので、御霊はまだ下っていなかったのである。ヨハネ7:39(3:7,8、16:7~14、ルカ24:49)
イエス様は、弟子たちや群衆に聖霊様が来られ、信じる者に宿り、大いなる働きをされることを幾度となく教えられ、約束されました。
2.聖霊降臨
さて、ペンテコステの当日が来た時、彼らはみな同じところにいっしょに集まっていた。・・・すると彼らはみな聖霊に満たされ〈聖霊が彼らの魂に徹底的に浸透し〉、み霊が〈それぞれの国語の適切な語で〉彼らに明りょうに〈声高く〉語り出すことを許されるままに、他の〈異なった、外国の〉言葉で語りはじめた。使徒行伝 2:1~4(詳訳)
聖霊降臨を待望していた弟子たちに、不思議で思いがけない出来事が起こりました。激しい風のような音、家を揺らす響き、舌のような炎、習ったことのない外国語(異言)が現れ、今まで怖気づいていた弟子たちが、喜びと力と使命感をもって大胆にイエス様が救い主であることを宣べ伝え始めました。その後、クリスチャンを迫害したローマ帝国は覆され、世界中に福音が届けられて、各時代、各地で救いの御業が成就しました。
3.聖霊様に満たされるとは
また、ぶどう酒に酔ってはいけません。そこには放蕩があるからです。むしろ、御霊に満たされなさい。エペソ 5:18
聖霊様に満たされることは、努力や行いによるのではなく、信仰と献身と悔い改めによります。また、満たされることは、不思議な体験を求めることではなく、聖霊様を悲しませず(エペソ 4:30)、侮らず(へブル 10:29)、消さず(Ⅰテサロニケ 5:19)、落ち着いた生活をして、御霊の実を結ぶことです。
御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものに反対する律法はありません。ガラテヤ 5:22,23