「ペテロの働き」(聖日礼拝メッセージ 2024/07/07)

 今日は使徒の働き13「ペテロの働き」です。イエス様の大宣教命令と聖霊様の働きによって、福音は四方八方に伝えられて行きましたが、ユダヤ人、ユダヤ教改宗者、サマリア人に限られていたようです。ペテロは、聖霊様の導きと幻、ローマ将校コルネリウスとの出会いによって、福音が異邦人へ開かれたことを知りました。

1.コルネリウス
 さて、カイサリアにコルネリウスという名の人がいた。イタリア隊という部隊の百人隊長であった。彼は敬虔な人で、家族全員とともに神を恐れ、民に多くの施しをし、いつも神に祈りをささげていた。・・・「あなたの祈りと施しは神の御前に上って、覚えられています。使徒 10:1~4

 カイサリアは、パレスチナにおけるローマ帝国の中心都市で、ローマ総督が住んでいました。コルネリウスは、この地方の軍司令部の陸軍将校でした。彼は異邦人でしたが、創造主なる真の神様を求めていました。

2.戸惑うペテロ
 しかし、ペテロは言った。「主よ、そんなことはできません。私はまだ一度も、きよくない物や汚れた物を食べたことがありません。」使徒10:14
 
 ・・・「ご存じのとおり、ユダヤ人には、外国人と交わったり、外国人を訪問したりすることは許されていません。」・・・使徒 10:28

 ペテロはイエス様から大宣教命令を受け、教会のリーダーとして激しい迫害にもめげずに伝道していましたが、異邦人には割礼を施し、モーセの律法を守らせ、改宗してから受け入れるとされていたようです。しかし、不思議な幻が3回現れ、コルネリウスから御使いについての証言を聞いて、ようやく神様のみこころを知るに至りました。

3.異邦人の救い
 ペテロは口を開いてこう言った。「これで私は、はっきり分かりました。神はえこひいきをする方ではなく、どこの国の人であっても、神を恐れ、正義を行う人は、神に受け入れられます。・・・」使徒 10:34,35

 悪を行うすべての者の上には、ユダヤ人をはじめギリシア人にも、苦難と苦悩が下り、善を行うすべての者には、ユダヤ人をはじめギリシア人にも、栄光と誉れと平和が与えられます。神にはえこひいきがないからです。律法なしに罪を犯した者はみな、律法なしに滅び、律法の下にあって罪を犯した者はみな、律法によってさばかれます。ローマ 2:9~12

 神様は考えを変えたわけではなく、すべての人を平等に救おうとされています。旧約聖書の時代もルツのように異邦人(モアブ人)であっても信仰を持つことによってダビデの家系に入り、イエス様の先祖とされました。
 その後、ペテロが異邦人を割礼を施さずに受け入れたことが、ユダヤ人クリスチャンによって非難されました。しかし、ペテロの説明によって、神様が異邦人にも救いの道を開いて下さったと言って神様をほめたたえました(使徒 11:1~11:18)。
 私たちは、神様も望みもなく、天のお父様から遠く離れていた者でしたが、えこひいきのない神様の愛と赦しによって救いをいただきました。

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