今日は使徒の働き24「第3回伝道旅行(2)エペソ(2)、マケドニア」です。 パウロは、3回目の伝道旅行(使徒 18:23~20:38)でガラテヤ・フリュギア地方の教会の兄弟姉妹を力づけ、エペソでの騒動を経て、マケドニア、ギリシアの教会を訪ね(約1年間、エルサレム教会の貧しい兄弟姉妹への献金を集めた。Ⅱテサロニケ)、再びアジア(トロアス)を経由してエルサレムに上りました。エペソとトロアスでの働きを見ましょう。
1.エペソでの騒動
見聞きしているように、あのパウロが、手で造った物は神ではないと言って、エペソだけでなく、アジアのほぼ全域にわたって、大勢の人々を説き伏せ、迷わせてしまいました。・・・これを聞くと彼らは激しく怒り、・・・叫び始めた。そして町中が大混乱に陥り、・・・使徒 19:26~19:29
パウロの3回の伝道旅行でアジア全体に福音がくまなく伝えられました。エペソでの騒動は、女神アルテミス(ダイアナ)神殿の模型造りを生業としていた銀細工人デメテリオが危機感を覚えて、同業者たちと共に騒ぎ出したことが発端となりました。町中が大混乱に陥り、パウロの仲間ガイオとアリスタルコが巻き込まれました。この騒動は町の書記官の賢明な説得によって収束しました。エペソの教会は黙示録の7つの教会の一つとしてメッセージが与えられています(黙示録2:1~2:7)。
2.トロアスでのパン裂き
週の初めの日に、私たちはパンを裂くために集まった。使徒 20:7
使徒の働きの著者ルカは、陰謀を避けてギリシアから陸路マケドニアを通ってトロアスに先着していたパウロたちとトロアスで合流しました。一行は週の初めの日、日曜日に聖餐式(パンを裂くために)を執り行うために集まりました。教会創設当時は毎日集まって聖餐式が行われていましたが、この頃から日曜日の聖餐式が定着したと思われます。これは、イエス様が命じられた儀式です。
「これはあなたがたのための、わたしのからだです。これを覚えて、これを行いなさい。」・・・「この杯は、わたしの血による新しい契約です。飲むたびに、わたしを覚えて、これを行いなさい。」Ⅰコリント11:23~26
3.ユテコ信者
ユテコという名の一人の青年が、窓のところに腰掛けていたが、パウロの話が長く続くので、ひどく眠気がさし、とうとう眠り込んで三階から下に落ちてしまった。抱き起こしてみると、もう死んでいた。使徒 20:9
明朝エルサレムに向けて出発する予定のパウロは、兄弟姉妹ともこれで最後になるだろうと思い、夜中まで必要な教えと励ましを語り続けました。青年ユテコはパウロのメッセージを聞いているうちに居眠りをして三階から転落死しましたが、パウロは彼を生き返らせました。居眠りをするのんきな信者を「ユテコ信者」と言いますが、ユテコは昼間一生懸命仕事をして、聖餐式とメッセージを聞くために参加していたに違いありません。居眠りをしても情熱をもって主の前に集いたいものです。(箴言 8:16)
あなたがたの熱心は多くの人を奮い立たせました。Ⅱコリント 8:2