「みことばによる成長」(聖日礼拝メッセージ 2024/11/10)

 今日は使徒の働き25「第3回伝道旅行(3)エルサレムへ」です。パウロは、エルサレム教会の貧しい兄弟姉妹への献金を携え、第3回伝道旅行(使徒 18:23~20:38)を終えて、エルサレムへ上ろうとしています。パウロは、アジアとフェニキアでの兄弟姉妹との惜別の時、自分自身の決意と兄弟姉妹への深い愛情を示しました。

1.ミレトスでの兄弟姉妹との別れ
 今私は、あなたがたを神とその恵みのみことばにゆだねます。使徒20:32

 パウロは3回の伝道旅行でアジアからマケドニア、アカイアの教会を訪問し、エルサレムへ向かうため、アジアの西海岸を南下してミレトスまでやって来ました。パウロはエペソの教会の長老たちを呼び寄せて、自分がイエス様の勧めに倣ってどのように教会に仕えてきたかを証しし、これから教会に襲いかかる脅威について予告して注意を促しました。
 別れの時、パウロもアジアの兄弟姉妹も、これが最後になることを感じ、さらに、エルサレムでパウロの身に大変な危機が待ち構えていたので、兄弟姉妹は必死になって留めようとしました。しかし、パウロは兄弟姉妹を神様と恵みのみことばに委ね、異邦人教会からの献金を携え、彼らの思いを伝えるためにエルサレムへ向かいました。

2.カイサリアでの兄弟姉妹との別れ
 すると、パウロは答えた。「あなたがたは、泣いたり私の心をくじいたりして、いったい何をしているのですか。私はイエスの名のためなら、エルサレムで縛られるだけでなく、死ぬことも覚悟しています。」使徒21:13

 パウロは地中海を東進してツロに着き、プトレマイスを経由してカイサリアからエルサレムへ向かおうとしています。カイサリアではパウロが異邦人の手に渡されるとの預言があり、兄弟姉妹はパウロの身を案じてエルサレムには上らないように懇願しました。しかし、パウロは死を覚悟し、キリストの証しのため、福音宣教の拡大のためにエルサレムへ向かう決意を宣言しました。最後は皆が神様のみこころに委ねました。

3.みことばによる成長
 みことばは、あなたがたを成長させ、・・・あなたがたに御国を受け継がせることができるのです。使徒 20:32

 みことばは信仰の基礎を確立させ、成熟したどんなものにも揺るがされない大人の信仰へと成長させ、さらに、永遠のいのちと御国を受け継がせる力があります。しかし、日々みことばに親しまず、信じず、従わず、学ばず、教えを受けようとしないのであれば、信仰の成長は望めませんし、平安のない、不安定なトラブル続きの信仰生活になってしまいます。(へブル 4:2、ヤコブ 1:21,22、Ⅰヨハネ 2:14)

 良い地に蒔かれたものとは、みことばを聞いて受け入れ、三十倍、六十倍、百倍の実を結ぶ人たちのことです。」マルコ 4:20

 生まれたばかりの乳飲み子のように、純粋な、霊の乳(偽りのない、みことばの乳)を慕い求めなさい。それによって成長し、救いを得るためです。Ⅰペテロ2:2

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