「主のための苦しみ」(聖日礼拝メッセージ 2025/03/09)

 今日は使徒の働き30-3「ローマでのパウロ(1)ピリピ人への手紙」です。パウロは、ローマでの2年間の軟禁生活中に聖書の手紙(エペソ、ピリピ、コロサイ、ピレモン)を執筆しました。ピリピ教会はパウロが第2回伝道旅行でヨーロッパで最初(AD51年頃)に立てた教会です。パウロは軟禁状態にあり、手紙でキリストのための苦しみを教えながらも「喜び」ということばを16回も用いてキリストにある「喜び」を教えています。

1.ピリピ教会
 ・・・リディアという名の女の人が聞いていた。・・・彼女とその家族の者たちがバプテスマを受けたとき、・・・看守はその夜、時を移さず二人を引き取り、打ち傷を洗った。そして、彼とその家の者全員が、すぐにバプテスマを受けた。・・・牢を出た二人はリディアの家に行った。そして兄弟たちに会い、彼らを励ましてから立ち去った。使徒 16:14~40

 ピリピの町はローマの植民地であったが、皇帝アウグストゥスが自治権、免税などの特権を与え繫栄したマケドニアの主要都市でした。パウロは祈り場に集まっていた女性たちに福音を語り、リディアが信じて家族もバプテスマを受けました。その後、パウロとシラスが投獄された牢獄の看守の家族も信じました。彼らが集っていた教会は他の教会を励ます純粋な信仰が育っていましたが、さらに新生した者として上にあるもの、天にある賞を目標として走るように勧められています(ピリピ3:14~17)。

2.苦しみ
 あなたがたがキリストのために受けた恵みは、キリストを信じることだけでなく、キリストのために苦しむことでもあるのです。かつて私について見て、今また私について聞いているのと同じ苦闘を、あなたがたは経験しているのです。ピリピ 1:29,30

 パウロは、イエス様からの恵みには、イエス様に従うことによって受ける苦しみも含まれていると説明し、自身がピリピで伝道した時に投獄され、現在ローマで軟禁状態にあること、イエス様が十字架の死にまでも従ってくださったことを引き合いに出して、あなたがたも経験しており、それが天の祝福、復活につながると教えています(ピリピ2:5~11,3:10,11)。

3.喜び
 最後に、私の兄弟たち、主にあって喜びなさい。私はまた同じことをいくつか書きますが、これは私にとって面倒なことではなく、あなたがたの安全のためにもなります。ピリピ 3:1(2:28,29)

 パウロは苦しみの中でも、兄弟(エパフロディト)姉妹から受ける喜び、逮捕による福音宣教の喜び、迫害者が宣教者に変えられた喜び、復活と天の喜び、主にお会いする喜び、不信仰から守られる喜び、日々感謝する喜び、祈る喜び、祈りによって平安が与えられる喜びなど、喜びの要素が与えられていると教えています。イエス様は十字架と復活によって勝利を得たので、この世には苦難があるが勇敢であるように勧めておられます(ヨハネ 16:33)。

 ・・・あなたがたは、よく私と苦難を分け合ってくれました。・・・私の働きに関わってくれた教会はあなたがただけで、ほかにはありませんでした。ピリピ 4:14,15

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