今日のテーマは黙示録20「七つの災害(1)」です。15章は16章の七つの災害の導入部分です。神様に反抗し悔い改めないでサタンに従う者たちへの神様の憤りとガラスの海のほとりで静かに神様をほめたたえる人々の様子が対照的に描かれています。イエス様は私たちを神様の御怒りから救い出し、平安を与えてくださいました。
1.七つの災害
また私は、天にもう一つの大きな驚くべきしるしを見た。七人の御使いが、最後の七つの災害を携えていた。ここに神の憤りは極まるのである。黙示録 15:1
七人の御使いが、七つの災害を携えて神殿から出て来た。・・・また、四つの生き物の一つが、七人の御使いたちに七つの金の鉢を渡したが、それには世々限りなく生きておられる神の憤りが満ちていた。黙示録 15:6,7
七人の御使いは、神様の憤りである七つの災害が満ちた金の鉢を渡されました。七つの災害(①腫物、②血の海、③血の川、④太陽の炎熱、⑤暗闇、⑥最後の戦いに召集、⑦天変地異、大バビロンへのさばき)は、出エジプトの時のわざわい(出エジプト7~12章)やイエス様の預言(マタイ24章)と深い関連があり、黙示録6~11章の詳述とも解されます。
神様はあわれみのうちにイエス様による救いの道を用意され、すべての人に悔い改めて救いを受けるように勧められました。しかし、神様を侮辱し、クリスチャンを迫害する者たちにはさばきにより厳しく臨まれます。
2.モーセの歌と子羊の歌
私は、火が混じった、ガラスの海のようなものを見た。獣とその像とその名を示す数字に打ち勝った人々が、神の竪琴を手にしてガラスの海のほとりに立っていた。彼らは神のしもべモーセの歌と子羊の歌を歌った。「主よ、全能なる神よ。あなたのみわざは偉大で、驚くべきものです。・・・あなたの正しいさばきが明らかにされたからです。」黙示録 15:2~4
神様の大バビロン(独裁的国家・政治的人物と付属の偽りの宗教)に対する激しい憤りとは対照的に、サタン(666)に打ち勝ったクリスチャンは、ガラスの海(透明度の高いべた凪の海)のほとりで竪琴を伴奏に、平安のうちに賛美を献げています。これは、エジプトの奴隷状態から解放されたモーセとイスラエルの民の感謝の歌に似ています。
モーセとイスラエルの子らは、主に向かってこの歌を歌った。・・「主に向かって私は歌おう。主はご威光を極みまで現され、・・・あなたは大いなるご威光によって、向かい立つ者たちを打ち破られる。あなたが燃える怒りを発せられると、それが彼らを刈り株のように焼き尽くす。・・・主はとこしえまでも統べ治められる。」出エジプト 15:1~18(申命記32章)
黙示録が書かれて教会に示された当時は、ローマ帝国による激しい迫害の嵐が吹き荒れていました。兄弟姉妹の間では、捉えられて殉教していく者たちもいました。しかし、私たちにはイエス様の平安が与えられています。
わたしはあなたがたに平安を残します。わたしの平安を与えます。わたしは、世が与えるのと同じようには与えません。あなたがたは心を騒がせてはなりません。ひるんではなりません。ヨハネ 14:27