今日のテーマは黙示録25「大バビロンの滅亡」です。黙示録18章では悪霊の巣窟である大バビロンが滅ぼされ、それらに従い利益を享受してきた者たちが嘆いている様子が描かれています。神様に従う者たちはそれらから距離を置くように勧められています。
1.大バビロンの滅び
これらのことのため、一日のうちに様々な災害、死病と悲しみと飢えが彼女を襲います。そして、彼女は火で焼き尽くされます。彼女をさばく神である主は、力ある方なのです。」 黙示録18:8
この都の中に、預言者たちや聖徒たちの血、また地上で屠られたすべての人々の血が見出されたからである。」黙示録18:24
バビロンはかつてイスラエルの民が捕囚として連行された都市です(現在のイラク)。黙示録18章では神様に敵対する政治的・宗教的・経済的都市(悪霊と汚れの巣窟)として描かれ、淫行、偶像礼拝、遊興、不正、悪行、聖徒への迫害に対する神様のさばきによって滅ぼされたと宣言されています。
2.大バビロンに付く者
すべての国々の民は、御怒りを招く彼女の淫行のぶどう酒を飲み、地の王たちは彼女と淫らなことを行い、地の商人たちは、彼女の過度のぜいたくによって富を得たからである。 黙示録 18:3(18:9)
大バビロンを支持し一緒に淫行を行う者(地の王・指導者、地の商人、船長・船主)たちは、彼女によって莫大な利益を得ているので益々彼女にのめり込んで行きます。しかし、大バビロンの滅亡を目の当たりにした彼らは嘆き悲しんで叫ぶようになります。
3.大きいひき臼
また、一人の強い御使いが、大きいひき臼のような石を取り上げ、海に投げ込んで言った。「大きな都バビロンは、このように荒々しく投げ捨てられ、もはや決して見出されることはない。黙示録 18:21
「大きいひき臼のような石」をダニエルが解き明かしたネブカドネツァル王の夢に出てくる「人手によらずに切り出された石」と関連付けて、国々を滅ぼす永遠の国である「イエス様、神様の帝国」と解します。(ダニエル2:44,45、イザヤ13,14,24章、エレミヤ50,51章、エゼキエル26~28章)
4.神様の民
「わたしの民は、この女の罪にかかわらないように、その災害に巻き込まれないように、彼女のところから出て行きなさい。」黙示録 18:4
他の人の罪に加担しては(かかわりを持っては:第3版)いけません。自分を清く保ちなさい。Ⅰテモテ 5:22(テトス 2:5)
天からの声は、大バビロンへの滅亡の宣告とともに、神様の民は人の罪にかかわらないこと、罪のあるところには近づかずにかえって離れるように注意を与えています。「君子危うきに近寄らず」です。
・・・その約束によってあなたがたが、欲望がもたらすこの世の腐敗を免れ、神のご性質にあずかる者となるためです。Ⅱペテロ 1:4