今日のテーマは黙示録32「エレミヤ書と黙示録」です。エレミヤはBC626年に預言者として召され、バビロニアからエルサレムを救おうと孤独な戦いをしましたが、エルサレムは悔い改めることなくBC586年に崩壊し、民は捕囚となってしまいました。エレミヤ書にも終末預言が隠されています。
1.キリストの支配
見よ、その時代が来る。―主のことばー そのとき、わたしは ダビデに一つの正しい若枝を起こす。彼は王となって治め、栄えて、この地に公正と義を行う。エレミヤ 23:5(33:14~16)
「この世の王国は、私たちの主と、そのキリストのものとなった。主は世々限りなく支配される。黙示録 11:15
エレミヤは、神様からの預言として、当時の悪政を行う背信の政治的指導者が罰せられ、忠実な者を残して国を回復させる事、ダビデの若枝であるイエス・キリストの登場、終わりの日のイエス・キリストによる永遠の王国の到来を告げました。
2.さばきと回復、
見よ、わたしはその土地から彼らを引き抜き、彼らの間からユダの家も引き抜く、・・・自分の土地に帰らせる。・・・『主は生きておられる』と誓うなら、彼らはわたしの民のうちに建てられる。エレミヤ 12:14~17
・・・獣の前でしるしを行い、それによって獣の刻印を受けた者たちと、獣の像を拝む者たちを惑わした偽預言者も、獣とともに捕らえられた。この両者は生きたまま、硫黄の燃える火の池に投げ込まれた。黙示録 19:20
私は、印を押された者たちの数を耳にした。それは十四万四千人で、イスラエルの子らのあらゆる部族の者が印を押されていた。黙示録 7:4
エレミヤは、神様がバアルに従いイスラエルに侵入する邪悪な民とバアルに従うユダの家を裁くと告げますが、悔い改めて神様に従う決心をした者に対しては、あわれみをかけて救い出すと約束されました。黙示録でも終わりの日のイスラエル(霊的なイスラエルも含む)に対する救いと回復の約束が記されています。
3.新しい契約
わたしは、わたしの律法を彼らのただ中に置き、彼らの心にこれを書き記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。エレミヤ31:33
エレミヤ書でも新約聖書でも、本当の神様に対する信仰とは、単なる文字による肉的なものではなく、聖霊様によって私たちの心の板に書き記された霊的なものであることが示されています。信仰は私たちのへりくだりと悔い改めが必要ですが、すべては神様が恵みとあわれみによって私たち一人ひとりに与えてくださったものです。神様はイエス様の十字架と復活によって、私たちの不義を赦し、罪を忘れてくださいました。
・・・墨によってではなく生ける神の御霊によって、石の板にではなく人の心の板に書き記されたものです。Ⅱコリント 3:3(ローマ 8:1~4、へブル 10:14~18)
