2026年 元旦礼拝メッセージ「大切なこと」

 2026年、新しい輝かしい年が始まりました。
 しかし、世界情勢は混沌とし、様々な分断が深まり、価値観の多様化が進み、今までの常識が通用せず、生活の不安と将来への不安が募る昨今です。今年はどのような年になるのでしょうか。
 聖書は創造主であり救い主である神様のおことばとして、変わらぬ真理、信ずべき事柄、歩むべき道、闇を照らす光、生きる力を与えてくださいます。この一年、何を大切にすべきか聖書から見ていきましょう。

1.神様の恵み
 ペルシアの王キュロスの第一年に、エレミヤによって告げられた主のことばが成就するために、主はペルシアの王キュロスの霊を奮い立たせた。王は王国中に通達を出し、また文書にもした。「ペルシアの王キュロスは言う。『天の神、主は、地のすべての王国を私にお与えくださった。この方が、ユダにあるエルサレムに、ご自分のために宮を立てるよう私を任命された。エズラ 1:1,2

 神様の民であるイスラエルは、出エジプト(BC1290)を経てダビデとソロモンの黄金時代(BC1011~931)を迎えました。その後、北王国イスラエルと南王国ユダに分裂し、両国は偶像礼拝によって、イスラエルはアッシリア(BC722)へ、ユダはバビロニア(BC585)へ捕囚となりました。しかし、神様は悔い改めた民を顧み、異国の王キュロスを用い、民を帰還させて神殿の再建を進められました。

2.悔い改めと信仰・礼拝の回復
 それから、常供の全焼のささげ物、新月の祭りやすべての聖別された主の例祭のためのささげ物、そして一人ひとりが進んで献げるものを、喜んで主に献げた。エズラ 3:5

 エズラは、主の律法を調べ、これを実行し、イスラエルで掟と定めを教えようと心を定めていた。エズラ 7:10

 捕囚の地で悔い改めた民は、神様の赦しとキュロス王の取り計らいによって帰還して神殿を再建しようとしますが、周囲の総督たちの反対に遭い工事の中断を余儀なくされました。それでも神殿はBC516に完成しました。その後BC457に聖書学者エズラが遣わされ宗教改革を行いました。
 民の悔い改めによって、信仰と礼拝が回復し、みことばによって更に信仰が深められました。

3.最も大切なこと
 私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書に書いてあるとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおりに、三日目によみがえられたこと、また、ケファに現れ、それから十二弟子に現れたことです。Ⅰコリント 15:3~5

 現在の私たちも神様の恵みとあわれみによって、悔い改めから信仰、礼拝へと導いていただきましょう。その時に大切なことはみことばを信じる信仰、基本的な教えを信じることです。パウロが最も大切なこととして教えているのは、聖書への信頼とイエス様の十字架による贖罪と復活信仰です。

4.必要なことは一つ
 彼女にはマリアという姉妹がいたが、主の足もとに座って、主のことばに聞き入っていた。・・・主は答えられた。「マルタ、マルタ、あなたはいろいろなことを思い煩って、心を乱しています。しかし、必要なことは一つだけです。マリアはその良いほうを選びました。それが彼女から取り上げられることはありません。」ルカ 10:39~42

 また、マリアとマルタのお話にあるように、イエス様のおことばを一心に求め続けることです。具体的には、不要なこと、優先順位が低いことを捨てる勇気を持ち、礼拝、聖書の学び会、日々のディボーションを優先することです。

結び.
 最後に、兄弟たち。すべて真実なこと、すべて尊ぶべきこと、すべて正しいこと、すべて清いこと、すべて愛すべきこと、すべて評判の良いことに、また、何か徳とされることや称賛に値することがあれば、そのようなことに心を留めなさい。ピリピ 4:8

 かと言って、家庭生活、社会生活をないがしろにして良いというわけではありません。信仰に裏打ちされた謙遜で誠実な生活を送りたいものです。バランスを取りながら、いつも主イエス様に信頼してこの一年も過ごしましょう。

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