ねたみから不信仰へ(礼拝メッセージ2012/04/22)

 それゆえ、その民は、ここに帰り、豊かな水は、彼らによって飲み干された。こうして彼らは言う。「どうして神が知ろうか。いと高き方に知識があろうか。」見よ。悪者とは、このようなものだ。彼らはいつまでも安らかで、富を増している。
 確かに私は、むなしく心をきよめ、手を洗って、きよくしたのだ。私は一日中打たれどおしで、朝ごとに責められた。
 もしも私が、「このままを述べよう。」と言ったなら、確かに私は、あなたの子らの世代の者を裏切ったことだろう。
 私は、これを知ろうと思い巡らしたが、それは、私の目には、苦役であった。  詩篇 73:10~16

 詩篇73篇はダビデの聖歌隊の指揮者であるアサフの賛歌です。
 彼は、人々が疑問に思い、苦しんでいる永遠のテーマ「悪人の繁栄と信仰者の苦難」を詩としました。

悪人は、
 ・人に対しても神様に対しても傲慢な態度。
 ・高慢と暴虐と悪意に満ちている。
 ・繁栄し、災いがなく、平安に過ごし、安らかな死を迎える。
 
信仰者は、
 ・罪を犯さぬよう清い生き方を求めた。
 ・苦難と試練と懲らしめの日々の連続であった。

 この受け入れ難い現実を目の当りにした信仰者は、悪人の繁栄をねたんでしまい、不信仰に陥ってしまった(3節)。神様のあわれみによって救われたことや、今までいただいた数々の恵みさえも忘れてしまって、主とともに歩んだ聖化の生活さえ無駄だったと考えてしまった(13、14節)。そして、信仰の友、兄弟姉妹を裏切るような発言まで出そうになった(15節)。
 しかし、彼が主の前に出て静まった時に、主は悟りを与えて下さった。「悪人は必ず滅ぼされる」、神様が最終的にすべてを公正に裁かれることを知りました(16~20節)。
 このように、心が乱れ、信仰が揺り動かされても、主は信仰者の手をしっかりと握って、信仰の道、栄光へと導いてくださいます(21~24節)。次のみことばを告白しましょう。

  天では、あなたのほかに、だれを持つことができましょう。地上では、あなたのほかに私はだれをも望みません。詩篇 73:25

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