こうして、彼らはヨナをかかえて海に投げ込んだ。すると、海は激しい怒りをやめて静かになった。
人々は非常に主を恐れ、主にいけにえをささげ、誓願を立てた。主は大きな魚を備えて、ヨナをのみこませた。ヨナは三日三晩、魚の腹の中にいた。 ヨナ 1:15～17
しかし、イエスは答えて言われた。「悪い、姦淫の時代はしるしを求めています。だが預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられません。ヨナは三日三晩大魚の腹の中にいましたが、同様に、人の子も三日三晩、地の中にいるからです。
ニネベの人々が、さばきのときに、今の時代の人々とともに立って、この人々を罪に定めます。なぜなら、ニネベの人々はヨナの説教で悔い改めたからです。しかし、見なさい。ここにヨナよりもまさった者がいるのです。 マタイ 12:39～41 （マタイ16:4、ルカ11:29～32）
イエス様にしるしを求めた律法学者たちは、旧約聖書のヨナの話しを良く知っていたことでしょう。イエス様は、しるしや奇跡ばかり求めて、聖書やイエス様のみことばを信じようとしない彼らを責められました。
ヨナの時代にイスラエルの敵であり、異邦人であるアッシリヤの人たちが悔い改めて救われました。しかも、その救われた異邦人が、今の邪悪で不道徳な悔い改めのない人たち（邦人）を裁くことになると言われます。
イエス様は、彼らの高慢と不信仰を厳しく断罪されます。彼らは、ヨナよりもはるかにまさった方が目の前におられて、ことばと生きた証しを示しておられるのに信じようとしなかったのです。しかし、これから後、最大のしるしであるイエス様の受難と埋葬と復活が示されようとしていました。
ヨナは、自分が犠牲となってタルシシュ行きの船と船長、水夫、乗客、そして、ニネベの住民を救いました。救われた人々は皆、異邦人であり異教徒です。神様は、民族や罪深さに関係なくすべての人を愛しており、救おうとしておられます。
イエス様の復活こそ、誰も反論が出来ない決定的なしるしです。イエス様の受難と復活は全ての人を救う唯一の力です。
私たちは高慢と不信仰に陥って、イエス様が何も示してくれない、何も与えてくれないと不満を持って、しるしや奇跡ばかり求めていないでしょうか。それは、悪い姦淫の罪です。私たちには、すでに、主の復活とみことばと聖霊様が与えられています。
