「イエス様の栄光」(礼拝メッセージ2021/01/10)

 

へブル人への手紙は、信仰が浅く、ユダヤ教との間で信仰が揺れ動くユダヤ人クリスチャンのために書かれたと言われています。彼らは救い主イエス様に対する信仰の確信が揺らぎ、律法・宗教行事・例祭・行いに縛られていた宗教生活に逆戻りしようとしていました。
この手紙では、救い主イエス様こそ創造主が人となられた方、旧約聖書で約束されていたメシア、不完全な動物による贖いではない真の完全な贖い主であることを教えています。

1.創造主なるイエス様

神は御子を万物の相続者と定め、御子によって世界を造られました。御子は神の栄光の輝き、神の本質の完全な現れであり、その力あるみことばによって万物を保っておられます。へブル 1:2,3

聖書は、イエス様が賢人、偉人、預言者、聖人、宗教家、博愛主義者ではなく、天地万物の創造者であることを明確にしています。

2.人となられたイエス様

子たちがみな血と肉と持っているので、イエスもまた同じように、それらのものをお持ちになりました。それは、死の力を持つ者、すなわち、悪魔をご自身の死によって滅ぼし、死の恐怖によって一生涯奴隷としてつながれていた人々を解放するためでした。  へブル 2:14,15

神様は何でもできるので、天からひと声かけて私たちの罪を赦すことが出来たのかもしれません。しかし、聖書によると、悪魔を滅ぼし、死と罪の奴隷になっていた私たちを身代わりとなって救うためには、私たちと同じ血肉を持った人間にならなければなりませんでした。
これらのことは、詩篇40:6~8やイザヤ53:10~12で預言されており、へブル10:5~7にその成就が記されています。

このみこころにしたがって、イエス・キリストのからだが、ただ一度だけ献げられたことにより、私たちは聖なるものとされています。へブル10:10

3.イエス様に従順に

「今日、もし御声を聞くなら、あなたがたの心を頑なにしてはならない。へブル 3:7,8

兄弟たち、あなたがたのうちに、不信仰な悪い心になって、生ける神から離れる者がないように気をつけなさい。「今日」と言われている間、日々互いに励まし合って、だれも罪に惑わされて頑なにならないようにしなさい。へブル 3:12,13

みことばは、ユダヤ人クリスチャンたちに対して、かつて心を頑なにして滅ぼされた先祖たちと同じ轍を踏まないように注意しています。
救い主イエス様に対する信仰をいただいて救われた者が、再びかつての罪の奴隷生活に戻るようなことがあってはなりません。
私たちも罪に惑わされると、信仰より行いを重んじ、あわれみより冷徹な律法主義、誠実より罪と妥協、不信仰によってみことばから離れ、兄弟姉妹に仕えるより自分を愛する生活に陥ってしまいます。
みことばに対して不従順で自分の考えを変えない堅い心ではなく、いつでも間違いや罪を認めて悔い改める、柔らかい心で生活しましょう。

 

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