今日は士師の一人「ギデオン」です。指導者ヨシュアを失ったイスラエルは、偶像崇拝・不信仰の時代へと陥って行き、神様はサウル王が即位するまでの331年間(BC1382~1051年)、その都度士師を起こされました。
1.士師の時代
主のしもべ、ヌンの子ヨシュアは百十歳で死んだ。・・・主を知らず、主がイスラエルのために行われたわざも知らない、別の世代が起こった。すると、イスラエルの子らは主の目に悪であることを行い、もろもろのバアルに仕えた。・・・、主の怒りを引き起こした。士師記 2:8~12
そのころ、イスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた。士師記 17:6,18:1,19:1,21:25
イスラエルは、神様の掟を守って領土を攻略して治めていくはずでしたが、神様に逆らって異教を持ち込み堕落していきました。神様は民を敵の手に渡して懲らしめますが、民は一時神様に助けを求め救出されると堕落するを繰り返しました。神様は12人の士師(オテニエル、エフデ、シャムガル、デボラ、ギデオン、トラ、ヤイル、エフタ、イブツァン、エロン、アブドン、サムソン)を用いてイスラエルを助けられました。
2.臆病なギデオン
「ああ、主よ。もし主が私たちとともにおられるなら、なぜこれらすべてのことが、私たちに起こったのですか。」士師記 6:13
「ああ、主よ。どうすれば私はイスラエルを救えるでしょうか。ご存知のように、私の氏族はマナセの中で最も弱く、そして私は父の家で一番若いのです。」士師記 6:15
しかし、彼は父の家の者や、町の人々を恐れたので、昼間はそれをせず、夜に行った。士師記 6:27
ギデオンは神様からイスラエルをミディアン人から救うように召されましたが、尻込みし、何度もしるしを求めました(士師記 6:13~24,36~40)。その後、召しに応じて主の働きを始めますが、人を恐れて見つからないように行動するような人でした(士師記 6:25~27)。
3.神様の約束
三隊の者が角笛を吹き鳴らして、壺を打ち砕き、・・・「主のため、ギデオンのための剣」と叫んだ。・・・主は陣営全体にわたって同士討ちが起こるようにされた・・・士師記 7:20~22
神様はギデオンに「力ある勇士よ」と呼びかけ、「主がともにおられる」と約束してくださいました。偶像を倒した時は父が味方になり(士師記 6:25~32)、ミディアン人との戦いでは、13万5千人の軍勢に対して、3百人で勝利しました。これらによって、勝利はすべて神様の力によることと神様がいつもともにおられることが示されました(士師記 7章)。
私たちも臆病で言い訳しやすい面がありますが、主がともにおられます。
神様は私たちに、臆病の霊ではなく、力と愛と慎みの霊を与えてくださいました。Ⅱテモテ 1:7(ヨハネ 14:27、Ⅱコリント 12:9,10)