「天の幻」(聖日礼拝メッセージ 2025/06/29)

 今日のテーマは黙示録10「天の幻」です。ヨハネはイエス様から7つの教会に対するメッセージを託された後、天に引き上げられ開かれた門に招き入れられました。イエス様はヨハネにこの後必ず起こることを見せようと言われ、ヨハネは天の門の中の様子を垣間見ました。これらの描写は、ローマ皇帝の弾圧、最終的で完全なる神様のさばきがやってきても、神様が御座に着いてすべてを支配しておられるので、イエス様の完全なる贖いの業が成就することを示しています。このメッセージは、当時迫害に遭い殉教が迫っていた兄弟姉妹の大きな励ましと慰めになりました。

1.天の御座におられる主
 すると見よ。天に御座があり、その御座に着いている方がおられた。その方は碧玉や赤めのうのように見え、御座の周りには、エメラルドのように見える虹があった。黙示録 4:2,3

 ヨハネは御座に着いておられる神様ご自身を見ましたが、具体的な姿ではなく碧玉と赤めのう(栄光と尊厳)で表現され、契約のしるしの虹があり、光の中に住まわれる(Ⅰテモテ6:16)様子が現わされています。周囲に神様の威厳(いなずま、声、雷鳴)、聖霊様(ともしび)、神様の平安(ガラスの海)があります。

2.四つの生き物
 御座の周りに、前もうしろも目で満ちた四つの生き物がいた。第一の生き物は獅子のようであり、第二の生き物は雄牛のようであり、第三の生き物は人間のような顔を持ち、第四の生き物は飛んでいる鷲のようであった。黙示録 4:6,7

 神様の御座の周りにはなんと不思議な生き物がいるのでしょうか。これは、エゼキエルがケバル川のほとりで見た(エゼキエル 1章、10章)御使いのケルビムとも解され(諸説あり)、黙示録19:4.5では24人の長老と一緒に神様を礼拝しています。四つの生き物(獅子、雄牛、人間、鷲)は全被造物を集約し代表するものとして存在しているようです。

 私がケバル川のほとりで捕囚の民とともにいたとき、天が開け、私は神々しい幻を見た。・・・その中に生きもののようなものが四つ現れ、その姿は次のようであった。・・・エゼキエル 1:1~5

3.二十四人の長老
 二十四人の長老たちは、御座に着いておられる方の前にひれ伏して、世よ限りなく生きておられる方を礼拝した。また、自分たちの冠を御座の前に投げ出して言った。「主よ。私たちの神よ。・・・黙示録 4:10,11

 24人の長老は、12部族長(旧約)と12使徒(新約)のことで神の民全体あるいは地上の教会を現わすとも言われています。信仰者たちはイエス様が現れた時にいただいた(ルカ 14:14、Ⅰペテロ 5:4)栄光の冠を、御座の前に投げ出しました。神様の栄光と愛と恵みに圧倒され、自分自身の小ささを痛感したようです。

 すべてのものが神から発し、神によって成り、神に至るのです。この神に、栄光がとこしえにありますように。アーメン。ローマ 11:36

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