アマレク人の王アガグを生けどりにし、その民を残らず剣の刃で聖絶した。しかし、サウルと彼の民は、アガグと、それに、肥えた羊や牛の最も良いもの、子羊とすべての最も良いものを惜しみ、これらを聖絶するのを好まず、ただ、つまらない、値打ちのないものだけを聖絶した。そのとき、サムエルに次のような主のことばがあった。「わたしはサウルを王に任じたことを悔いる。彼はわたしに背を向け、わたしのことばを守らなかったからだ。」それでサムエルは怒り、夜通し主に向かって叫んだ。
翌朝早く、サムエルがサウルに会いに行こうとしていたとき、サムエルに告げて言う者があった。「サウルはカルメルに行って、もう、自分のために記念碑を立てました。それから、引き返して、進んで、ギルガルに下りました。」
サムエルがサウルのところに行くと、サウルは彼に言った。 「主の祝福がありますように。私は主のことばを守りました。」 Ⅰサムエル 15: 8~13
サウル王はなんと能天気な人でしょうか。神様がおっしゃっていることに対して、その通りに全然従っていなくても「私は主のことばを守りました。」と言える人です。早々と自分の記念碑を立ててあっけらかんとしていられる人です。
自分のことしか考えておらず、神様の御言葉を軽々しくしか考えていませんでした。従わないことが「占いや偶像礼拝」と同じくらい重い罪であるということを認識していませんでした(Ⅰサムエル15:22,23)。しかし、その結果は実に悲惨なものでした。
主の霊はサウルを離れ、主からの悪い霊が彼をおびえさせた。Ⅰサムエル 16:14
サウル王は、聖霊様が離れ、王位から退けられ、悪い霊に支配され、被害妄想となり、罪のないダビデの命を付け狙う者となり、最後は破滅していきました。神様に敵対したのです。
自分自身の心はいつも軟らかくしておきましょう。プライドを捨てていつでも悔い改めましょう。主から退けられないために・・・。
神は再びある日を「きょう。」と定めて、長い年月の後に、前に言われたと同じように、ダビデを通して、「きょう、もし御声を聞くならば、あなたがたの心をかたくなにしてはならない。」と語られたのです。 ヘブル 4: 7