恩を仇で返さない(礼拝メッセージ2011/07/10)

 私は今、羊の毛を刈る者たちが、あなたのところにいるのを聞きました。あなたの羊飼いたちは、私たちといっしょにいましたが、私たちは彼らに恥ずかしい思いをさせたことはありませんでした。彼らがカルメルにいる間中、何もなくなりませんでした。あなたの若者に尋ねてみてください。きっと、そう言うでしょう。ですから、この若者たちに親切にしてやってください。私たちは祝いの日に来たのですから。どうか、このしもべたちと、あなたの子ダビデに、何かあなたの手もとにある物を与えてください。』        Ⅰサムエル 25: 7,8

 ダビデはナバルに対して一族を守る護衛として誠実に働きました。  しかし、ナバルはダビデを奴隷扱いして大変無礼な態度を取りました。

 ナバルはダビデの家来たちに答えて言った。「ダビデとは、いったい何者だ。エッサイの子とは、いったい何者だ。このごろは、主人のところを脱走する奴隷が多くなっている。
 私のパンと私の水、それに羊の毛の刈り取りの祝いのためにほふったこの肉を取って、どこから来たかもわからない者どもに、くれてやらなければならないのか。」          Ⅰサムエル 25:10,11

 頑迷な夫に対して、妻のアビガイルは聡明で信仰的な人でした。

 彼女はダビデの足もとにひれ伏して言った。「ご主人さま。あの罪は私にあるのです。どうか、このはしためが、あなたにじかに申し上げることをお許しください。このはしためのことばを聞いてください。          Ⅰサムエル 25:24

 妻のアビガイルは、一族の命を守り、ダビデが怒りと復讐によって無駄な血を流すことをとどめました。アビガイルは天地の神様を知っており、ダビデに対しても信仰の面から説得しました。
 
 主は、恩に報いる生き方を大変喜ばれます。あなたは、親の恩、先輩からの恩、隣人からの恩、先生からの恩などに(Ⅰテモテ5:4,詩38:20,ローマ12:17)に報いる歩みをしているでしょうか。
 そして、何よりもイエス様の与えて下さったいつくしみとあわれみ、救いなどの恩に報いる歩みをしているでしょうか。
 パウロは「私は愛すれば愛するほど、愛されなくなるのでしょうか」(Ⅱコリント12:15)と兄弟姉妹に問うています。自分の心を振り返りましょう。

十日ほどたって、主がナバルを打たれたので、彼は死んだ。    Ⅰサムエル 25:38

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