今日の新約聖書の人物は「ペテロ」です。ペテロはイエス様から12弟子の一人として召命を受け、リーダーとしてイエス様に仕えました。彼は失敗の多い人でしたが純粋で真っすぐに仕え、初代教会のリーダーでした。
１．イエス様の側近
イエスはガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペテロと呼ばれるシモンと・・・彼らは漁師であった。イエスは彼らに言われた。「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう。」彼らはすぐに網を捨ててイエスに従った。マタイ 4:18～20
イエスはペテロとヤコブとヨハネだけを連れて、高い山に登られた。すると、彼らの目の前でその御姿が変わった。マルコ 9:2（Ⅱペテロ 1:16）
イエス様は漁師だったペテロと兄弟アンデレに声をかけて弟子として招集しました。彼らは仕事も家族も後にしてイエス様に従いました。
イエス様はペテロとヤコブとヨハネを側近として仕えさせました。
２．イエス様を強く否定
ペテロはそれを否定して、「いや、私はその人を知らない」と言った。・・・主は振り向いてペテロを見つめられた。ペテロは、「今日、鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言います」と言われた主のことばを思い出した。そして、外に出て行って、激しく泣いた。ルカ 22:61,62
ペテロはイエス様から「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか」と問われ、「あなたは生ける神の子キリストです。」と答えてほめられました（マタイ 16:15～17）。しかし、イエス様が告白された十字架と復活を否定してサタンと呼ばれ（マタイ 16:21～23）、自らの保身のためにイエス様の弟子であることを3回も否定しました（ルカ 22:54～62）。
３．純真な心
イエスは三度目もペテロに、「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛していますか。」と言われた。ペテロは、イエスが三度目も「あなたはわたしを愛していますか」と言われたので、心を痛めてイエスに言った。「主よ、あなたはすべてをご存じです。あなたは、私があなたを愛していることを知っておられます。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を飼いなさい。ヨハネ 21:17
これらの手紙により、私はあなたがたの記憶を呼び覚まして、純真な心を奮い立たせたいのです。Ⅱペテロ 3:1
イエス様を3回も否定したペテロは、激しく泣いて後悔しました。復活後現れたイエス様は、ペテロに3回、わたしを愛していますかと問われました。イエス様は、過去はどうであれ、あなたは今わたしを愛していますか。あなたの羊ではなく、わたしの羊を飼いなさいとやさしくおっしゃいました。ペテロは教会のリーダーとして働き、最後は逆さ十字架で殉教したと言われています。私たちも保身のために一生懸命になるのではなく、不従順を悔い改めて、イエス様から与えられた召命に忠実に歩みましょう。
あなたがたは、光に照らされた後で・・・しかし私たちは、恐れ退いて滅びる者ではなく、信じていのちを保つ者です。へブル 10:32～39
