「神に聞き従う」(聖日礼拝メッセージ 2024/05/12)

 今日は「使徒の働き5」「ペテロとヨハネの投獄」です。ペテロとヨハネは、生まれつき足の不自由な人のいやしから始まった説教の最中に、祭司、宮の守衛長、サドカイ人たちによって捕らえられ留置されてしまいました。二人は「イエスの名によって語ってはならない」と脅されましたが、「人に聞き従うより、神様に聞き従います。」と宣言しました。

1.祭司たちの苛立ち
 彼らは、二人が民を教え、イエスを例にあげて死者の中からの復活を宣べ伝えていることに苛立ち、二人に手をかけて捕らえた。そして、翌日まで留置することにした。使徒 4:2,3

 ペテロは、生まれつき足の不自由な人がいやされたのは、約束されたメシヤであるイエス様の十字架と復活、イエス様によって与えられる信仰によると証言しました。当時、宗教的に支配権を持っていた貴族的で裕福なサドカイ人は、霊魂不滅、復活などを信じない保守的な人々でした(マタイ 22:23、使徒 23:8)。彼らはペテロたちのいやしと説教、民衆の支持に苛立って二人を捕えて留置しました。

2.ペテロの証し
 そのとき、ペテロは聖霊に満たされて、彼らに言った。・・・「・・・この人が治ってあなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの名によることです。・・・この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人間に与えられていないからです。」使徒 4:8~12
 
 学歴のない無学なペテロは、翌日召集された議会(サンヘドリン)で権威と地位と学識のある面々(大祭司、大祭司一族、民の指導者、長老、律法学者)の前で、聖霊様に満たされて大胆に証ししました。
 ペテロは、いやされた人、イエス様の十字架と復活、旧約聖書の預言(詩編118:22)の事実を示して論理的に証しをしたので、彼らは返す言葉もありませんでした。

3.人に従うか、神に従うか
 「神に聞き従うよりも、あなたがたに聞き従うほうが、神の御前に正しいかどうか、判断してください。私たちは、自分たちが見たことや聞いたことを話さないわけにはいきません。」使徒 4:19,20

 ペテロは、議会の出席者に対して、だれもが正解がわかる質問をしました。彼らは神様と民の仲介者・神様の代弁者・民を指導する者として神様に従うべきことを知っていました。各自そのことを問われました。 ペテロとヨハネは、「イエスの名によって語ってはならない。」と脅されても更に大胆に語らせてくださいと祈り求めました。
 私たちも福音をゆだねられた者として、だれに聞き従うのか日々問われています。人ではなく神様に従いましょう。

 私が福音を宣べ伝えても、私の誇りにはなりません。そうせずにはいられないのです。福音を宣べ伝えないなら、私はわざわいです。Ⅰコリント 9:16

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