今日は使徒の働き16「第1回伝道旅行」です。アンティオキア教会の指導者たちは礼拝中聖霊様に命じられ、バルナバとサウロを第1回目の伝道旅行に送り出しました。二人はキプロス経由でピシディアのアンティオキアに行き、ユダヤ人の会堂で教えました。多くのユダヤ人や改宗者、異邦人が二人を受け入れましたが、反対するユダヤ人は人々を扇動して二人を迫害し、その地方から追い出してしまいました。
1.キプロスでの働き
ところが、その魔術師エリマは、二人に反対して総督を信仰から遠ざけようとした。・・・総督はこの出来事を見て、主の教えに驚嘆し、信仰に入った。使徒 13:8~12
二人はキプロスで福音に関心を持った地方総督セルギウス・パウルスを導こうとしましたが、ユダヤ人の魔術師・偽預言者エリマ:バルイエスが妨害してきました。パウロが彼の眼をしばらくの間見えなくする奇跡を行い、それを見た総督は信仰に入りました。
2.ピシディアのアンティオキアでの働き
・・・多くのユダヤ人と神を敬う改宗者たちがパウロとバルナバについて来たので、二人は彼らと語り合い、神の恵みにとどまるように説得した。使徒 13:43
しかし、この群衆を見たユダヤ人たちはねたみに燃え、パウロが語ることに反対し、口汚くののしった。使徒 13:45
パウロ一行は、キプロスから現在のトルコに渡り、ピシディアのアンティオキアの会堂でユダヤ人と改宗者に向けて福音を伝えました。パウロは父祖アブラハム、出エジプト、ダビデ、ダビデの子孫としてのイエス様、イエス様の十字架と復活、約束のメシアであるイエス様の救いを説きました。次の安息日には、町中の人々が福音を聞くために集まって来ました。 しかし、反対するユダヤ人たちは人々を扇動して一行を迫害しました。パウロは、福音はまずユダヤ人に語られるはずだったが、拒まれたのでこれからは異邦人に福音を語ると言ってそこを後にしました。
3.信仰義認
しかし、人は律法を行うことによってではなく、ただイエス・キリストを信じることによって義と認められると知って、私たちもキリスト・イエスを信じました。律法を行うことによってではなく、キリストを信じることによって義と認められるためです。というのは、肉なる者はだれも、律法を行うことによっては義と認められないからです。ガラテヤ 2:16
パウロは旧約聖書と事実から理路整然と神様のみこころ、メシアなるイエス様、すべての人に与えられているイエス様の救いを伝えました。この同じ福音を聞いても人々の反応は大きく二つに分かれました。
「信仰義認」と「行為義認」です。聖書は一貫して信仰義認を説いていますが、人は往々にして行為義認に陥りやすく、囚われてしまいます。信仰義認は、へりくだりと信頼と感謝ですが、行為義認は、高慢と蔑(さげす)みと落胆です。「自分自身を永遠の命にふさわしくない者」にしないよう、神様が与えてくださった救いの恵みを受け入れ感謝しましょう。