今日は使徒の働き26「エルサレムでのパウロ」です。パウロは、第三回伝道旅行を終えて異邦人教会からエルサレム教会への献金(援助金)を携えてエルサレムへ向かいました。ただ、エルサレム教会ではパウロがユダヤ人を律法に背くように教えているといううわさが大きな問題になっていました。パウロは逮捕されると預言されていながら、身の危険を承知の上でエルサレムへ行って証ししました。
1.パウロへの預言
「聖霊がこう言われます。『この帯の持ち主を、ユダヤ人たちはエルサレムでこのように縛り、異邦人の手に渡すことになる。』」使徒 21:11
その夜、主がパウロのそばに立って、「勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしのことを証ししたように、ローマでも証しをしなければならい」と言われた。使徒 23:11
パウロは、迫害によって貧しくなったエルサレムの兄弟姉妹のために、ギリシアと小アジアの異邦人教会から一年以上かかって献金を募り届けました。それはユダヤ人と異邦人の主にある一致と助け合いを現わすものでした。また、パウロにはエルサレムで迫害に遭うとの預言があり、周りの兄弟姉妹は留めようとしましたが、パウロは御霊に導かれ(使徒 20:22)、ローマで証しするとの約束を信じて危険への道を進んで行きました。
2.パウロの弁明
パウロは自分の奉仕を通して神が異邦人の間でなさったことを、一つ一つ説明した。彼らはこれを聞いて神をほめたたえ、・・・ 使徒 21:19,20
パウロは・・「兄弟たち、私はパリサイ人です。パリサイ人の子です。私は死者の復活という望みのことで、さばきを受けているのです。」使徒23:6
パウロは、三回の伝道旅行で小アジアとギリシアを巡り、死の危険に遭いながらも異邦人とユダヤ人に伝道し、たくさんの回心者を得、各地に主の教会を立て上げました。この働きを喜ぶユダヤ人の兄弟姉妹がいる一方、ユダヤ教を重んじるあまりにパウロの働きを誤解して命を狙う者たちもいました。そんな中、パウロはダマスコ途上でのイエス様との出会いと回心をありのままに証ししました(使徒 22:1~21)。証し伝道です。さらに翌日、パウロは最高法院(サンヘドリン)で証ししました。
3.罪を洗い流す
さあ、何をためらっているのですか。立ちなさい。その方の名を呼んでバプテスマを受け、自分の罪を洗い流しなさい。使徒 22:16
パウロは、自身の経験からいくら立派なパリサイ人であっても、すべての人がキリストによって罪を洗い流していただく必要があることを伝えました(詩篇51:2,Ⅰコリント 6:11)。私たちのたましいは、イエス様の御名と聖い血潮と御霊によって洗われ、贖われ、義とされました。
心に血が振りかけられて、邪悪な良心をきよめられ、からだをきよい水で洗われ、全き信仰をもって真心から神に近づこうではありませんか。へブル 10:22