今日のテーマは黙示録4「ペルガモンの教会」です。ヨハネは『鋭い両刃の剣を持つ方』がペルガモンの教会へのことばを告げると記しています。ペルガモンの兄弟姉妹は堅い信仰を賞賛されながらも、偽りの教えを容認していると忠告されています。さらに、悔い改めて勝利を得る者には賜物が与えられると約束されています。
1.信仰の堅持
しかしあなたは、わたしの名を堅く保って、わたしの確かな証人アンティパスが、サタンが住むあなたがたのところで殺されたときでさえ、わたしに対する信仰を捨てなかった。黙示録 2:13
『鋭い両刃の剣を持つ方』(へブル 4:12,13)であるイエス様は、すべての者を正しく判別して裁かれるお方です。ペルガモンはアジア州の主要都市で、ローマ皇帝の神殿や異教の神々の神殿が建てられていた場所でした。自らを神とする皇帝の像の前では香がささげられ、拒否するクリスチャンは死刑に処せられていました。(世界を統一し、「ローマの平和:パックス・ロマーナ」を実現したローマ皇帝を神と崇拝するようになった。ローマ皇帝には「神の子」「世界の救世主」の称号が与えられた。)
しかし、そのような厳しい迫害の中でもイエス様に対する確固たる信仰がありました。
2.バラムとニコライ派の教え
あなたのところに、バラムの教えを頑なに守る者たちがいる。・・・同じように、あなたのところにもニコライ派の教えを頑なに守っている者たちがいる。黙示録 2:14,15
バラムの教えとは、異教礼拝と不品行(民数記 25:1~9,31:16)のことであり、ニコライ派の教えも不道徳を是認する教えで、ペルガモンはこれらの教えの本拠地でした。ペルガモンの教会には、信仰を堅持し殉教をいとわない兄弟姉妹がいる一方、皇帝礼拝や異教礼拝による圧迫から、それらと妥協してバラムやニコライ派の教えを受け入れて、それを頑なに守る者たちがおり、教会が彼らに寛容を示すという矛盾に陥っていました。
3.マナと白い石
・・・勝利を得る者は、わたしは隠されたマナを与える。また、白い石を与える。その石には、それを受ける者のほかはだれも知らない。新しい名が記されている。」黙示録 2:17
隠されたマナとは、イエス様ご自身(ヨハネ 6:35)・いのちの木の実(黙示録 22:2)、白い石とは、古代の法廷において無罪放免の判断を示すものとして用いられた石と考えられています(あるいは、当時、公的宴会場への入場許可の白い四角い石)。その石には主が呼んでくださる私たち一人ひとりの名前が記されています。悔い改めて罪から離れ、偽りの教えを見極めて退ける者、イエス様に対する信仰を堅持する者が勝利を得る者です。勝利を得る者は、罪の赦しと永遠の命をいただくことができます。
しかし、霊どもがあなたがたに服従することを喜ぶのではなく、あなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい。」ルカ 10:20