今日のテーマは黙示録9「終わりの日の前兆」です。弟子たちは将来を不安に思ってイエス様に世の終わりについて聞きました。現在は、世界情勢が混沌とし、戦争、気候変動、食糧危機、世界や各国内の分断など将来に対する不安が増大しています。世の終わりを強調する人たちもいますが、みことばといちじくの木から教訓を学びましょう。
1.神殿崩壊の預言
・・・弟子たちがひそかにみもとに来て言った。「お話しください。いつ、そのようなことが起こるのですか。あなたが来られ、世が終わる時のしるしは、どのようなものですか。マタイ 24:3(マルコ13章、ルカ21章)
弟子たちはイエス様の再臨と世の終わりのしるしについて尋ね、イエス様は世の終わりのしるしの一つとして神殿の破壊を預言しました。神様が愛されたエルサレム、神様の家である神殿ではありましたが、イスラエルの罪ゆえにAD70年ローマ軍により崩壊しました(マタイ23:37~39)。多くの預言はAD70年のエルサレム崩壊の時に成就しましたが、同時に世の終わりのしるしは現在も進行しています。
2.終わりの日の前兆
いちじくの木から教訓を学びなさい。枝が柔らかになって葉が出て来ると、夏が近いことが分かります。同じように、これらのことをすべて見たら、あなたがたは人の子が戸口まで近づいていることを知りなさい。マタイ 24:32,33
いちじくは、春から夏果が肥大化し、葉が出て夏を知らせ、6月下旬から7月上旬に収穫します。イエス様が語られたしるし(①偽キリストの出現 ②戦争 ③飢饉 ④地震 ⑤迫害 ⑥背教と堕落 ⑦偽預言者 ⑧不法 ⑨愛が冷える ⑩世界宣教)に注意して、再臨と世の終わりの時を認識するように勧められています。当時のクリスチャンたちは、エルサレム崩壊の後すぐに再臨と世の終わりが来ると考えていたようです。それから2000年が経過しましたが、浮足立つことなくイエス様の再臨と世の終わりをいつも心に置いて、その日一日のなすべきことを着実に成し遂げましよう。
3.忠実で賢いしもべ
主人によってその家のしもべたちの上に任命され、食事時に彼らに食事を与える、忠実で賢いしもべとはいったいだれでしょう。マタイ 24:45
イエス様はこのような悪い時代だから、目を覚まし、用心深く、惑わされず、だまされず、みことばにしっかりと立って賢くて忠実なしもべになるように勧めておられます。忠実なしもべとは、主人を尊敬してしもべであることを誇りとし、主人の考え方を共有して目標を達成しようとする者です。忠実なしもべ(マタイ 24:45~51)、賢い娘:花嫁(マタイ 25:1~13)、タラントの良い忠実なしもべ(マタイ 25:14~30)、右側の羊(マタイ 25:31~46)のたとえのような歩みを求め続けましょう。
ただし、その日、その時がいつなのかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。ただ父だけが知っておられます。人の子の到来はノアの日と同じように実現するのです。マタイ 24:36,37