パウロは第二回伝道旅行でピリピの次にテサロニケを訪れて伝道を開始しましたが、ユダヤ人と暴徒のために3週間で立ち去らなければなりませんでした。しかし、3週間の伝道で信仰を持ったユダヤ人、ギリシャ人、貴婦人たちによって教会が生まれ、迫害の中で成長して行きました。
パウロは励ましと正しい信仰生活のために手紙を書きました。この手紙から、パウロたちが持っていたテサロニケの兄弟姉妹に対する切実な愛とへりくだりの信仰姿勢とテサロニケの兄弟姉妹の子の様な素直な応答を見ることができます。
①母として
それどころか、あなたがたの間で、母がその子どもたちを養い育てるように、優しくふるまいました。
このようにあなたがたを思う心から、ただ神の福音だけではなく、私たち自身のいのちまでも、喜んであなたがたに与えたいと思ったのです。なぜなら、あなたがたは私たちの愛する者となったからです。 Ⅰテサロニケ 2: 7, 8
②父として
また、ご承知のとおり、私たちは父がその子どもに対してするように、あなたがたひとりひとりに、ご自身の御国と栄光とに召してくださる神にふさわしく歩むように勧めをし、慰めを与え、おごそかに命じました。 Ⅰテサロニケ 2:11,12
③子として
こういうわけで、私たちとしてもまた、絶えず神に感謝しています。あなたがたは、私たちから神の使信のことばを受けたとき、それを人間のことばとしてではなく、事実どおりに神のことばとして受け入れてくれたからです。この神のことばは、信じているあなたがたのうちに働いているのです。 Ⅰテサロニケ 2:13
パウロたちの信仰姿勢を見ると、私たちの兄弟姉妹や求道者の方々に対する信仰姿勢が見えてきます。また、教えと指導をいただく者としての姿も見えてきます。
人の賞賛を求めるのではなく、イエス様の喜ばれる道。それは、自分自身の命さえも与えきって養い育てる親の愛。徹底的にへりくだる子どもとしての従順。
与える者も与えられる者も喜びに満たされる道です。
あなたがたこそ私たちの誉れであり、また喜びなのです。 Ⅰテサロニケ 2:20