「神様との和解」(聖日礼拝メッセージ 2021/08/15)

 私たちは、天地を創造され、私たちに命と愛と恵みを与えて下さった神様を無視し、逆らい、多くの罪を重ねて、神様に敵対していた者でした。 こんな私たちは、全てを正しく裁かれる神様と和解しなければ、永遠の滅びに投げ込まれる存在でした。しかし、幸いなことに、神様の方から和解の方法を備えてくださいました。

1.兄たちを赦したヨセフ
 神が私をあなたがたより先にお遣わしになったのは、・・・大いなる救いによって、あなたがたを生き延びさせるためだったのです。・・・私をここに遣わしたのは、あなたがたではなく、神なのです。 創世記 45:7,8

 あなたがたは私に悪を謀りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとしてくださいました。それは今日のように、多くの人が生かされるためだったのです。創世記 50:20

 ヤコブは、12人の息子のうち、愛するラケルの子で年寄り子だったヨセフを特別に愛し、ひいきしていました。しかも夢の中で父母と兄弟たちがヨセフを伏し拝んでいたと話したため、ますます兄弟たちから反感を買ってしまいます。ある日、兄たちはヨセフが獣に殺されたと嘘をついて、エジプトへ奴隷として売ってしまいました。その後ヨセフは、冤罪によって投獄され、献酌官長の夢の解き明かしによる釈放の機会も彼の失念によって何年も放置されてしまいました。しかし、主が共にいてくださったので、エジプト王ファラオの夢を解き明かしたことで首相に抜擢され、飢饉のエジプトを治めました。
 ヨセフは、自分の波乱に富んだ人生の只中に神様がおられ、すべてを良きに導いてくださったことを信じていたので、ヨセフを奴隷として売り飛ばし、食料を求めに来た兄弟たちを赦して和解することができました。

2.神様との和解
 そのささげ物が交わり(和解)のいけにえの場合には、・・・傷のないものを主の前に献げなければならない。レビ 3:1

 旧約時代は、和解(交わり)のいけにえとして傷のない牛や羊がささげられました。奉献者はいけにえの頭に手を置き、屠られ分かたれたいけにえは、一部は神様への感謝として焼かれ、一部は祭司が取り、一部は奉献者とその家族が食しました。これは型です。イエス様は、聖い十字架の血によって和解させ、私たちを聖く傷のない者にしてくださいました。

 その十字架の血によって平和をもたらし、御子によって、御子のために万物を和解させること、すなわち、地にあるものも天にあるものも、御子によって和解させることを良しとしてくださったからです。コロサイ 1:20

3.和解をいただいた者
 神はキリストにあって、この世をご自分と和解させ、背きの責任を人々に負わせず、和解のことばを私たちに委ねられました。 Ⅱコリント 5:19

 神様は、私たちに罪の責任を負わせずにイエス様によって自ら和解を成立させ、かつ、私たちをイエス様の代わりにご自分の使節として和解のことばを委ねてくださいました。和解のことばを宣べ伝えましょう。

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