「受肉前のイエス様」(聖日礼拝メッセージ 2021/08/22)

 私たちは、天から地に降り、人々に仕え、愛と教えを説き、旧約聖書の約束を成就し、十字架と復活によって救いを成し遂げ、昇天されて神様を見える形で現してくださったイエス様のお姿を聖書によって知ります。
 それでは受肉される前のイエス様はどのような働きをされていたのでしょうか。イエス様は、受肉の予表として色々な場面で働かれました。

1.創造主なるイエス様
 イエスは彼らに言われた。「まことに、まことに、あなたがたに言います。アブラハムが生まれる前から、『わたしはある』なのです。」すると彼らは、イエスに投げつけようと石を取った。ヨハネ 8:58,59(ルカ 20:41~44)

 神はモーセに仰せられた。「わたしは『わたしはある』という者である。」出エジプト 3:14

 イエス様は、ご自身がモーセやアブラハム以前から存在し、天地の創造主・唯一の真の神と同一であることを主張されました。イエス様は三位一体の神として天地万物、私たちを創造してくださった神様です。

 唯一の主なるイエス・キリストがおられるだけで、この主によってすべてのものは存在し、この主によって私たちも存在するからです。Ⅰコリント 8:6

 キリストは万物の上にあり、とこしえにほむべき神です。ローマ 9:5(ヨハネ 17:5)

2.旧約聖書でのイエス様
 ・・・すると主の使いが、柴の茂みのただ中の、燃える炎の中で彼に現れた。・・・神は柴の茂みの中から彼に「モーセ、モーセ」と呼びかけられた。・・・神は仰せられた。「ここに近づいてはならない・・・」さらに仰せられた。「わたしはあなたの父祖の神、・・・」 出エジプト 3:1~6

 みな、同じ霊的な飲み物を飲みました。彼らについて来た霊的な岩から飲んだのです。その岩とはキリストです。Ⅰコリント 10:4

 旧約聖書には、天使と区別された礼拝を受ける「天の使い(子、主)」が登場します。「天の使い」が受肉前のイエス様とされています。
 ハガルへのアドバイスと祝福(創世記16:7~14)、アブラハムのイサク救出(創世記22:11~18)、ヤコブへの祝福の約束(創世記31:11,13)、モーセの召命(出エジプト3:2~5)、出エジプトの導き(出エジプト14:19,23:20,32:34、Ⅰコリント10:4)、バラムの呪いの妨げ(民数記22:22~35)、ギデオンの召命(士師6:11~23)、サムソンの誕生(士師13:2~25)、ダビデの罪に対する刑罰(Ⅰ歴代誌21:1~27)、エリヤへの励まし(Ⅰ列王記19:5~18)、アッシリア軍からの救出(Ⅱ列王記19:35)、ゼカリヤ書での顕現(ゼカリヤ1:12,3:1)などがその例です。

3.あなたを選んでくださったイエス様
 すなわち神は、世界の基が据えられる前から、この方にあって私たちを選び、御前に聖なる、傷のない者にしようとされたのです。エペソ 1:4

 受肉前のイエス様は、天地創造、旧約聖書での聖徒への助けのほか、私たちを救いに選び、聖めるという大きな働きがありました。

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