今日のテーマは「聖書の信憑性」です。聖書は、人間の創作ではなく、聖霊様が聖書記者を用いて特別に記したものです。その信憑性は客観的にも証明されるものです。そして、神様による書物ですから、私たちが勝手に都合良く自分に合うように解釈してはならないと注意されています。
1.聖霊様による著作
なぜなら、預言は決して人間の意志によってもたらされたのではなく、聖霊に動かされた人たちが、神からのことばを語ったのだからです。 Ⅱペテロ 1:21(新改訳第三版)
聖書は原典において神様によって霊感された誤りのない唯一の書物です。その霊感は聖書全体におよび(十全霊感、逐語霊感、言語霊感)、聖書は、私たちの信仰と生活の唯一の誤りのない基準です。現在、原典は存在しませんが、写本の保護と保存、翻訳による伝達が純粋に保たれてきました。
2.聖書の信頼性
1)記述の正確さ
聖書に記されている歴史的記述は、歴史学と矛盾するところがなく、考古学も多くの確証を与えている(創造の叙事詩、エジプトでの奴隷状態、エリコの落城など)。イエス様は度々旧約聖書を引用して教えられた。新約聖書の著者たちは、実際に見聞きしたことを誠実に著わし命がけでした。
2)預言の正確さ
・エジプトでの奴隷(400年間) 創世記 15:13,14
・バビロン捕囚(70年間) イザヤ39:6、エレミヤ25:11 BC606~536
・キリストの誕生と死 ミカ5:2、詩篇22:6~18、ゼカリヤ12:10
・イスラエル共和国の建国AD1948 エゼキエル36:24、イザヤ11:12
3)写本の正確さ
聖書の写本にはパピルスと獣皮(パーチメント)が用いられ、写本の作成には細心の注意が払われました。1947年に発見された死海写本(BC125)は、AD916の写本と1,200年間の間隔ですが、95~99%一致しています。新約聖書の写本は5,600以上あり、最古の物はAD130で、原文再現率は97~99%。
3.私的解釈の禁止
それには何よりも次のことを知っていなければいけません。すなわち、聖書の預言はみな、人の私的解釈を施してはならない、ということです。Ⅱペテロ 1:20(新改訳第三版)
人々が健全な教えに耐えられなくなり、耳に心地よい話を聞こうと、自分の好みにしたがって自分たちのために教師を寄せ集め、真理から耳を背け、作り話にそれて行くような時代になるからです。Ⅱテモテ 4:3,4
私たちは、自分に都合の良い教えや生き方・考え方をする人を好み、みことばに従わない楽な道を行こうとする者同士が集まりやすいものです。みことばに従うようにと耳が痛いことを言う人を避けます。イエス様を愛し、みことばに従うように厳しく教えてくれる人の方が真実です。
あからさまに責めるのは、ひそかに愛するより良い。愛する者が傷つけるのは誠実による。憎む者は多くの口づけでもてなす。 箴言 27:5,6