「十字架上の7つのことば」(聖日礼拝メッセージ 2022/04/10)

 今日は棕櫚の主日、今週は受難週です。イエス様のエルサレム入城(棕櫚の主日)から十字架刑(受難日)までの一週間の出来事に関して、各福音書では多くの紙面が費やされています(ルカ1/4、マタイ・マルコ1/3、ヨハネ1/2)。今日は、その中でも大切な、イエス様の最後の7つのことばと十字架の死の意義を見ていきましょう。

1.十字架上の7つのことば
①ユダヤ人とローマ兵のために
 イエスはこう言われた。「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。」ルカ 23:34

②悔い改めた強盗へ
 イエスは彼に言われた。「まことに、あなたに言います。あなたは今日、わたしとともにパラダイスにいます。」ルカ 23:43

③母マリアのために
 イエスは、母とそばに立っている愛する弟子を見て、母に「女の方、ご覧なさい。あなたの息子です。」と言われた。それから、その弟子に「ご覧なさい。あなたの母です。」と言われた。ヨハネ 19:26,27

④人の罪を背負って
 三時ごろ、イエスは大声で叫ばれた。「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」これは、「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。 マタイ 27:46(マルコ 15:34、詩篇 22:1)

⑤渇く
 それから、イエスはすべてのことが完了したのを知ると、聖書が成就するために、「わたしは渇く」と言われた。ヨハネ 19:28

⑥完了した
 イエスは酸いぶどう酒を受けると、「完了した」と言われた。そして、頭を垂れて霊をお渡しになった。ヨハネ 19:30

⑦御手に委ねます
 イエスは大声で叫ばれた、「父よ、わたしの霊をあなたの御手に委ねます。」こう言って、息を引き取られた。ルカ 23:46

2.自発的な死
 だれも、わたしからいのちを取りません。わたしが自分からいのちを捨てるのです。わたしには、それを捨てる権威があり、再び得る権威があります。わたしはこの命令を、わたしの父から受けたのです。ヨハネ 10:18

 キリストは、罪のために一つのいけにえを献げた後、永遠に神の右の座に着き、へブル 10:12

 イエス様は、宗教家たちの保身と妬み、冤罪によって十字架刑に処せられ、死に屈服させられたかに見えます。しかし、聖書記者たちは「死」ということばを用いずに「父なる神様にご自身を委ねられた」としています。 イエス様は完全ないけにえとなって、救いを完成・完了してくださいました。神殿の幕が真っ二つに裂けて一切の隔てがなくなりました。

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